31PM143|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す病証が進行した場合、みられやすい症状はどれか。「39歳の女性。主訴は眼精疲労。長時間のデスクワークで目がかすむ。日頃から眠りが浅く、爪の血色が悪い。舌苔は薄白、脈は細数を帯びてきた。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肝血虚から陰虚へ進む経過を読み取る問題です。
39歳女性、眼精疲労、目のかすみ、眠りが浅い、爪の血色が悪い、舌苔は薄白、脈が細数を帯びてきた、という所見に注目します。
解説
眼精疲労と目のかすみは肝が目に開竅することから、爪の血色が悪いことは肝が爪に華することから、いずれも肝血虚を示します。眠りが浅いことも、血が心を養えないことで説明されます。
ここで注目すべきは、脈が細数を帯びてきたという記述です。細は陰血の不足を示し、そこに数(速い脈)が加わってきたということは、血虚が進んで陰虚へと移行し、虚熱が生じ始めていることを示します。
陰虚が進むと現れる代表的な症状が**盗汗(寝汗)**です。眠っている間に汗が出て、目覚めると止まるのが特徴で、五心煩熱、口咽の乾き、午後の微熱とともに陰虚の代表的な所見です。したがってこれが正答です。
消渇は、口渇、多飲、多食、多尿を特徴とする病証で、肺胃腎の陰虚と燥熱によるものです。この症例の進行として最もみられやすいものではありません。
厭食は食欲がなく食べ物を嫌う状態で、脾胃の失調や食滞でみられます。
譫語はうわごとで、実熱が心神を乱したときの重い症状です。
選択肢の確認
1.消 渇
誤り。口渇、多飲、多尿を特徴とする別の病証です。
2.盗 汗
正しい。陰虚へ進んだときにみられる代表的な症状です。
3.厭 食
誤り。脾胃の失調や食滞でみられます。
4.譫 語
誤り。実熱が心神を乱したときの重い症状です。
覚えるポイント
- 肝血虚=眼精疲労、目のかすみ、こむら返り、爪の異常、舌淡、脈細。
- 血虚が進むと陰虚となり、盗汗、五心煩熱、口咽の乾き、脈細数が加わる。
- 盗汗は陰虚、自汗は気虚・陽虚。
- 肝は筋を主り、目に開竅し、爪に華し、血を蔵する。