31PM150|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
次の文で示す病証の治療方針として最も適切なのはどれか。「47歳の女性。最近よく口渇を感じるが、水分は口を潤す程度で少量しか飲めない。手足の皮膚が伸肌になってきた。舌質は紫暗、脈は濇を認める。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
瘀血の病証を読み取り、治療方針を選ぶ問題です。
47歳女性、口渇はあるが少量しか飲めない、手足の皮膚がざらついてきた、舌質紫暗、脈濇、という所見を統合します。
解説
舌質が紫暗であることと、**脈が濇(渋)であることは、いずれも血瘀(瘀血)**を示す代表的な所見です。濇脈は、血のめぐりが滞って滑らかでない脈です。
手足の皮膚のざらつきは肌膚甲錯と呼ばれ、瘀血によって血が皮膚を潤せなくなったために生じる所見です。
口渇があるのに少ししか飲めないという訴えも、瘀血の特徴的な所見です。血が滞って津液が全身にめぐらないために口が渇きますが、津液そのものが不足しているわけではないため、飲みたい量は多くならないと説明されます。
以上をまとめると、治療方針は**瘀血を除く(活血化瘀)**ことになります。これが正答です。膈兪(血会)、血海、三陰交、太衝、合谷などが用いられます。
風邪を除くのは外感の表証に対する方針、痰湿を除くのは膩苔と滑脈を伴う病証に対する方針、気滞を除くのは脹痛と情志による悪化が中心の病証に対する方針であり、いずれもこの症例の所見とは合いません。
選択肢の確認
1.風邪を除く。
誤り。外感の表証に対する方針です。
2.瘀血を除く。
正しい。舌質紫暗、脈濇、肌膚甲錯から血瘀と判断されます。
3.痰湿を除く。
誤り。膩苔と滑脈を伴う病証に対する方針です。
4.気滞を除く。
誤り。脹痛と情志による悪化が中心の病証に対する方針です。
覚えるポイント
- 血瘀=刺痛、固定痛、夜間増悪、舌質紫暗と瘀斑、濇脈、肌膚甲錯、色素沈着。
- 口渇があっても飲みたがらないのは、瘀血や痰湿でみられる。
- 治療=活血化瘀(膈兪、血海、三陰交、太衝)。膈兪は血会。
- 血瘀の原因=気滞、気虚、寒凝、外傷、出血。