31PM151|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
「47歳の女性。頭痛が続き、いらだちがある。耳鳴りもあり受診した。口苦があり、睡眠が浅い。昨年に閉経。舌は紅、脈は弦数、腹は胸脇苦満を認める。」内分泌検査で血中濃度が基準値より高いのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
閉経後のホルモン動態を問う問題です。
47歳女性、昨年に閉経という記載から、下垂体と卵巣の関係を考えます。
解説
閉経すると、卵巣の機能が低下してエストロゲン(エストラジオール)の分泌が減少します。
エストロゲンは、視床下部と下垂体に対して負のフィードバックをかけ、性腺刺激ホルモンの分泌を抑えています。したがって、エストロゲンが減るとこの抑制が外れ、下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピン(卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモン)の血中濃度が上昇します。特に卵胞刺激ホルモンの著明な上昇は、閉経を確認する指標として用いられます。したがってゴナドトロピンが正答です。
エストラジオールは、上記のとおり閉経後は低下します。上昇ではありません。
**バソプレシン(抗利尿ホルモン)**は下垂体後葉から分泌され、体液量と血漿浸透圧に応じて調節されます。閉経とは直接関係しません。
プロスタグランジンはホルモンではなく局所で働く生理活性物質で、月経困難症の痛みや炎症に関わりますが、閉経により血中濃度が高まるものではありません。
選択肢の確認
1.バソプレシン
誤り。体液量と浸透圧の調節に関わり、閉経とは直接関係しません。
2.ゴナドトロピン
正しい。エストロゲンの低下により負のフィードバックが外れ、上昇します。
3.エストラジオール
誤り。卵巣機能の低下により減少します。
4.プロスタグランジン
誤り。局所で働く生理活性物質であり、閉経により上昇するものではありません。
覚えるポイント
- 閉経=エストロゲン低下、ゴナドトロピン(FSH、LH)上昇。
- 更年期の症状=のぼせ、発汗、いらだち、不眠、動悸、めまい。
- エストロゲンの低下は骨粗鬆症と脂質異常症の危険因子となる。
- ゴナドトロピンは下垂体前葉から分泌される糖蛋白質ホルモン。