31PM157|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
「18歳の女性。新体操の選手で毎日の激しい練習と無理なダイエットをしていたら月経が止まった。近医で、利用できるエネルギー不足が原因の運動性無月経と言われた。」同じ原因で起こる合併症として最も考えられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
女性アスリートの三主徴を問う問題です。
利用できるエネルギー不足が、無月経以外に何をもたらすかを考えます。
解説
女性アスリートの三主徴は、利用可能エネルギー不足、無月経(視床下部性)、骨粗鬆症の三つです。激しい練習と不十分な食事によりエネルギーが不足すると、視床下部の性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が抑えられ、エストロゲンが低下して無月経となります。
エストロゲンは骨吸収を抑えて骨量を保つ働きをもつため、低下すると骨量が減少し、若年でありながら骨粗鬆症や骨密度の低下を招きます。その結果、疲労骨折を繰り返しやすくなります。したがって同じ原因で起こる合併症として骨粗鬆症が正答です。
子宮筋腫はエストロゲン依存性の良性腫瘍であり、エストロゲンが低下する状態では増大しにくくなります。
円形脱毛症は自己免疫的な機序やストレスが関与する脱毛症で、この病態の合併症として位置づけられるものではありません。
過敏性腸症候群はストレスに関連する機能性消化管疾患で、三主徴には含まれません。
対応としては、練習量に見合った十分なエネルギーの摂取が基本となります。
選択肢の確認
1.子宮筋腫
誤り。エストロゲン依存性であり、低エストロゲン状態では増大しにくくなります。
2.骨粗鬆症
正しい。エストロゲンの低下により骨量が減少し、疲労骨折の危険が高まります。
3.円形脱毛症
誤り。三主徴には含まれません。
4.過敏性腸症候群
誤り。三主徴には含まれません。
覚えるポイント
- 女性アスリートの三主徴=利用可能エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症。
- エストロゲンは骨吸収を抑える。低下すると骨量が減少する。
- 疲労骨折を繰り返す場合は、この病態を念頭に置く。
- 対応=十分なエネルギー摂取、練習量の調整、医療機関との連携。