31PM168|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
刺鍼により起こる軸索反射について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
軸索反射によって局所に何が起こるかを問う問題です。
放出される物質の作用から結果を導きます。
解説
刺鍼などの刺激により侵害受容線維(C線維)が興奮すると、その興奮が分岐点から逆行性に隣の枝へ伝わる軸索反射が起こります。神経終末からはCGRPやサブスタンスPといった神経ペプチドが放出されます。
これらの物質は、血管を拡張させるとともに血管透過性を亢進させ、また肥満細胞の脱顆粒を促してヒスタミンを放出させます。その結果、細静脈から血漿が組織へ漏出し、腫脹(膨疹)が生じます。したがって「血漿が漏出する」が正答です。この一連の反応を神経原性炎症といいます。
内因性オピオイドは、下行性疼痛抑制系などの鎮痛の機序に関わる物質で、局所の血管反応の説明ではありません。
軸索反射は中枢を介さず、末梢の分岐で興奮が逆行するものであるため、単シナプス反射ではありません。単シナプス反射の代表は伸張反射(腱反射)です。
広作動域ニューロンは脊髄後角にあり、内臓と体表からの入力が収束するニューロンで、関連痛の説明に用いられます。局所の皮膚反応の機序ではありません。
選択肢の確認
1.血漿が漏出する。
正しい。血管透過性の亢進により血漿成分が組織へ漏れ出します。
2.内因性オピオイドが関与する。
誤り。鎮痛機序に関わる物質です。
3.単シナプス反射によって生じる。
誤り。軸索反射は中枢を介さず、シナプスを経ません。
4.広作動域ニューロンが関与する。
誤り。関連痛の説明に関わるニューロンです。
覚えるポイント
- 軸索反射=中枢を介さず、末梢の分岐から逆行性に伝わる。
- 放出される物質=CGRP、サブスタンスP。血管拡張と透過性亢進。
- 三重反応=発赤→フレア(軸索反射)→膨疹(血漿漏出)。
- この一連の反応を神経原性炎症という。