31PM169|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
広汎性侵害抑制調節の特徴について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**広汎性侵害抑制調節(DNIC)**の特徴を問う問題です。
作動する条件、効果の範囲、抑制がかかる場所を確認します。
解説
広汎性侵害抑制調節(DNIC)は、身体のある部位に侵害刺激を加えると、それとは無関係な離れた部位の痛みが広く抑制される現象です。脳幹(延髄背側網様亜核など)を介した機序と考えられており、効果は全身性に現れます。したがってこの記述が正しくなります。
作動させるには侵害性の強い刺激が必要であり、これを伝えるのは細い**Aδ線維(III群)とC線維(IV群)**です。II群線維(触圧覚を伝える太い線維)の興奮で作動するのはゲートコントロール説による分節性の抑制であり、DNICではありません。
効果の発現は比較的速やかであり、刺激中から現れます。時間がかかるという記述は適切ではありません。
下行性に抑制がかかるのは脊髄後角であり、そこで痛みの伝達が抑えられます。脊髄前角は運動ニューロンが存在する部位であり、痛みの伝達を担う場所ではありません。
選択肢の確認
1.Ⅱ群線維の興奮で作動する。
誤り。侵害性の刺激を伝えるAδ線維とC線維の興奮によります。
2.効果発現に時間がかかる。
誤り。比較的速やかに効果が現れます。
3.全身性に効果が出現する。
正しい。離れた部位を含め、広く痛みが抑制されます。
4.下行性ニューロンが脊髄前角細胞を抑制する。
誤り。抑制がかかるのは脊髄後角です。
覚えるポイント
- DNIC=離れた部位への侵害刺激により、全身性に痛みが抑制される。
- 求心路はAδ線維とC線維、脳幹を介する機序。
- ゲートコントロール説=太い線維(Aβ)の入力による脊髄分節性の抑制。
- 下行性疼痛抑制系=中脳水道周囲灰白質→大縫線核→脊髄後角。