31PM176|第31回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第31回午後(科目未分類)
灸による温熱刺激の受容・伝導について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
温熱刺激の受容と伝導について、正しい記述を選ぶ問題です。
受容体、神経線維、順応、上行路の四点を確認します。
解説
TRPV1受容体(カプサイシン受容体)は、およそ43度以上の熱と、トウガラシの辛味成分であるカプサイシン、そして酸(水素イオン)によって開口する陽イオンチャネルです。侵害受容線維の終末に存在し、熱刺激を電気信号に変える役割を担います。施灸による熱刺激の受容にも関わるため、この記述が正しく、正答です。
伝導する線維は、灸の熱感については主に無髄のC線維(IV群)、鋭い熱痛については細い有髄の**Aδ線維(III群)**です。II群線維は触圧覚を伝える太い線維であり、温熱刺激の伝導を担うものではありません。
温度感覚の順応については、一定の温度が続くと感じ方が次第に弱くなるという順応が起こりやすい性質があります。入浴の湯温に次第に慣れるのはこのためです。順応が起こりにくいという記述は誤りです(順応が起こりにくいのは痛覚です)。
熱痛情報の上行路は、脊髄後角で乗り換えた後に交叉し、**前側索(外側脊髄視床路)**を上行します。後索を上行するのは識別性触覚と深部感覚です。
選択肢の確認
1.カプサイシン受容体(TRPV1 受容体)が応答する。
正しい。約43度以上の熱とカプサイシンで開口するチャネルです。
2.Ⅱ群線維によって伝導される。
誤り。C線維(IV群)とAδ線維(III群)が伝えます。
3.温度感覚は順応が起こりにくい。
誤り。温度感覚は順応が起こりやすい感覚です。
4.熱痛情報は脊髄後索を上行する。
誤り。交叉して前側索(外側脊髄視床路)を上行します。
覚えるポイント
- TRPV1=約43度以上の熱、カプサイシン、酸で開口する。
- 熱刺激の伝導=C線維(IV群)とAδ線維(III群)。
- 温度感覚は順応しやすく、痛覚は順応しにくい。
- 温痛覚は脊髄内で交叉し前側索を上行、深部感覚は後索を上行して延髄で交叉。