32AM81第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

臨床医学各論運動器・整形外科L5神経根・骨肉腫・関節リウマチ・胸郭出口症候群・肘周囲骨折・腰椎椎間板ヘルニア

関節リウマチによる変形で最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、関節リウマチで起こりやすい関節変形を選びます。

関節リウマチでは手指の変形だけでなく、頸椎、とくに環軸椎亜脱臼が重要です。

解説

関節リウマチは滑膜炎を主体とする自己免疫性疾患です。慢性炎症により関節の軟骨や骨が破壊され、変形や不安定性を生じます。

代表的な変形には、手指の尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形などがあります。また、頸椎では第1頸椎である環椎と第2頸椎である軸椎の関節が障害され、環軸椎亜脱臼を起こすことがあります。

環軸椎亜脱臼では、脊髄圧迫により四肢のしびれ、筋力低下、歩行障害などを生じることがあり、頸部への強い操作には注意が必要です。

ひっかけポイント
関節リウマチでは手指変形に目が行きがちですが、頸椎病変として環軸椎亜脱臼も重要です。

選択肢の確認

1.反張膝
誤り。
反張膝は膝関節が過伸展する変形です。脳性麻痺や筋力低下、靱帯弛緩などでみられることがありますが、関節リウマチによる代表的変形としては最も適切ではありません。

2.翼状肩甲
誤り。
翼状肩甲は肩甲骨内側縁が浮き上がる所見で、長胸神経麻痺による前鋸筋麻痺などでみられます。関節リウマチの代表的変形ではありません。

3.環軸椎亜脱臼
正しい。
関節リウマチでは頸椎の滑膜炎や靱帯障害により、環軸椎亜脱臼を生じることがあります。脊髄圧迫の危険があるため重要です。

4.内反尖足
誤り。
内反尖足は足が内側・底屈位に変形する状態で、脳性麻痺や脳卒中後の痙縮などでみられます。関節リウマチの代表的変形ではありません。

覚えるポイント

  • 関節リウマチは滑膜炎による関節破壊を起こします。
  • 手指では尺側偏位、スワンネック変形、ボタン穴変形が重要です。
  • 頸椎では環軸椎亜脱臼に注意します。
  • 環軸椎亜脱臼では脊髄症状の確認が必要です。

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