32AM83|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論運動器・整形外科L5神経根・骨肉腫・関節リウマチ・胸郭出口症候群・肘周囲骨折・腰椎椎間板ヘルニア
次の文で示す症例について、問いに答えよ。「3歳の女児。滑り台から落ちて右手をつき、右肘過伸展を強いられ受傷。近医を受診、右肘部変形があり、肘部前面の皮下出血と示指・中指のしびれが認められた。」最も考えられる診断はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、小児が転倒して手をつき、肘が過伸展されたときに起こりやすい骨折を判断します。
小児の肘関節周囲外傷では、上腕骨顆上骨折が重要です。
解説
上腕骨顆上骨折は、小児に多い肘周囲骨折です。転倒して手をついたとき、肘が過伸展されることで発生しやすくなります。
症例では、3歳、滑り台からの転落、手をついた、肘過伸展、肘部変形が示されています。これは上腕骨顆上骨折を強く疑う状況です。
さらに、肘部前面の皮下出血や示指・中指のしびれがあり、神経・血管損傷にも注意が必要です。上腕骨顆上骨折では正中神経や上腕動脈の障害を合併することがあります。
安全管理上のポイント
小児の上腕骨顆上骨折では、手指のしびれ、運動障害、橈骨動脈拍動、皮膚色、冷感を必ず確認します。
選択肢の確認
1.上腕骨外科頸骨折
誤り。
上腕骨外科頸骨折は肩関節近くの骨折です。転倒後の肩部痛や腋窩神経障害などを考えます。本症例は肘過伸展と肘部変形が中心です。
2.上腕骨骨幹部骨折
誤り。
上腕骨骨幹部骨折では上腕中央部の痛みや変形、橈骨神経麻痺が問題になります。本症例の受傷機転と肘部所見からは上腕骨顆上骨折が適切です。
3.上腕骨顆上骨折
正しい。
小児が転倒して手をつき、肘過伸展を強いられた場合に起こりやすい骨折です。肘部変形や正中神経症状を伴うことがあります。
4.上腕骨外顆骨折
誤り。
上腕骨外顆骨折も小児の肘周囲骨折ですが、肘過伸展で典型的に考える診断としては上腕骨顆上骨折が最も適切です。
覚えるポイント
- 小児が手をついて肘過伸展で受傷したら上腕骨顆上骨折を考えます。
- 上腕骨顆上骨折では正中神経障害に注意します。
- 上腕動脈損傷にも注意します。
- 肘周囲外傷では神経・血管評価が重要です。