32PM133|第32回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論運動器・神経障害の施術顔面筋・RA母指・過活動膀胱・頸神経根・胸郭出口・ドケルバン・腰神経根・正中神経
次の文で示す症例で、病態把握を目的に実施する徒手検査法はどれか。「50歳の女性。主訴は右手関節橈側の痛みと腫脹。最近家事が忙しく徐々に症状が出現し、特に母指を動かすと強い疼痛がある。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、手関節橈側痛と母指運動時痛から、ドケルバン病を考えます。
ドケルバン病の徒手検査として重要なのがアイヒホッフテストです。
解説
ドケルバン病は、短母指伸筋腱と長母指外転筋腱が通る第1背側コンパートメントの狭窄性腱鞘炎です。家事や育児、手作業などで母指をよく使う人にみられます。
症状は、手関節橈側の痛み、腫脹、母指を動かしたときの疼痛です。アイヒホッフテストでは、母指を握り込んだ状態で手関節を尺屈させ、橈骨茎状突起部の痛みを誘発します。
チェアテストとトムゼンテストは上腕骨外側上顆炎の評価で用います。ファレンテストは手根管症候群の評価です。
ひっかけポイント
母指を動かすと手関節橈側が痛む場合はドケルバン病を考え、アイヒホッフテストを選びます。
選択肢の確認
1.チェアテスト
誤り。
チェアテストは上腕骨外側上顆炎、いわゆるテニス肘の評価に用いられます。手関節橈側の母指腱鞘炎の評価ではありません。
2.トムゼンテスト
誤り。
トムゼンテストも上腕骨外側上顆炎の検査です。抵抗下で手関節背屈を行わせ、外側上顆部痛を確認します。
3.ファレンテスト
誤り。
ファレンテストは手根管症候群の検査です。手関節屈曲位を保持して正中神経領域のしびれを誘発します。
4.アイヒホッフテスト
正しい。
アイヒホッフテストはドケルバン病の評価に用います。母指を握り込んで尺屈させることで、手関節橈側の疼痛を誘発します。
覚えるポイント
- ドケルバン病は長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の狭窄性腱鞘炎です。
- 手関節橈側痛と母指運動時痛が特徴です。
- アイヒホッフテストはドケルバン病の検査です。
- ファレンテストは手根管症候群、トムゼンテストは上腕骨外側上顆炎で使います。