33AM89|第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
臨床医学各論消化器・肝胆膵胃食道逆流症・炎症性腸疾患・膵癌・アニサキス
次の症例について、「55歳の男性。夕食にしめさばを食べ就寝したところ1時間半後に強い心窩部痛で覚醒、救急搬送された。下痢は認めなかった。」本疾患の発症について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、しめさば摂取後の急激な心窩部痛から胃アニサキス症を考えます。
アニサキスは寄生虫であり、魚介類の生食や不十分な処理で発症します。冷凍や加熱で予防できます。
解説
アニサキス症は、アニサキス幼虫が寄生した魚介類を生または加熱不十分で摂取することで起こります。サバ、イカ、サンマ、アジ、サケなどが原因になり得ます。
胃アニサキス症では、摂取後数時間以内に強い心窩部痛、悪心、嘔吐などが出現します。下痢が目立たないこともあります。
予防には、十分な加熱または冷凍処理が有効です。選択肢では、食材の-20℃、48時間冷凍で予防できるという記述が正しいです。
ひっかけポイント
アニサキス症は細菌感染症ではなく寄生虫による疾患です。サバだけでなくイカでも起こります。
選択肢の確認
1.イカの生食では発症しない。
誤り。
アニサキス症はイカの生食でも発症することがあります。サバだけでなく、さまざまな魚介類が原因になります。
2.一度発症したら二度と罹患しない。
誤り。
アニサキス症は一度発症しても再び原因食材を摂取すれば罹患する可能性があります。終生免疫が成立する疾患ではありません。
3.食材の-20℃、48時間冷凍で予防できる。
正しい。
アニサキス幼虫は適切な冷凍処理や加熱で死滅します。食材の-20℃、48時間冷凍は予防法として適切です。
4.細菌感染症である。
誤り。
アニサキス症は細菌感染症ではなく、アニサキス幼虫による寄生虫疾患です。抗菌薬で治療する病態ではありません。
覚えるポイント
- しめさば後の急な心窩部痛では胃アニサキス症を疑います。
- アニサキスは寄生虫です。
- サバ、イカ、アジ、サンマなどで発症します。
- 予防には十分な加熱または適切な冷凍処理が有効です。