33AM90第33回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

臨床医学各論消化器・肝胆膵胃食道逆流症・炎症性腸疾患・膵癌・アニサキス

次の症例について、「55歳の男性。夕食にしめさばを食べ就寝したところ1時間半後に強い心窩部痛で覚醒、救急搬送された。下痢は認めなかった。」本疾患について正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、しめさば摂取後の急激な心窩部痛から考える胃アニサキス症の治療が問われています。

胃アニサキス症では、胃内視鏡で虫体を確認し、鉗子で摘出する治療が行われます。

解説

胃アニサキス症は、アニサキス幼虫が胃粘膜に刺入することで強い心窩部痛を起こします。原因食材を食べてから数時間以内に発症することが多く、この症例の経過と一致します。

治療は胃内視鏡による虫体摘出が基本です。虫体を除去すると症状が速やかに軽快することがあります。

アニサキスはアレルギー反応を起こすことがあり、じんま疹やアナフィラキシーを発症する場合があります。細菌感染症ではないため、抗菌薬投与が有効な治療ではありません。胃潰瘍が必ず認められる疾患でもありません。

安全管理上のポイント
魚介類摂取後の急な腹痛ではアニサキス症を考えます。アレルギー症状やショック症状があれば緊急対応が必要です。

選択肢の確認

1.胃内視鏡治療を行う。
正しい。
胃アニサキス症では、胃内視鏡で虫体を確認し、摘出します。治療として最も適切です。

2.アナフィラキシーは発症しない。
誤り。
アニサキスではアレルギー反応を起こすことがあり、アナフィラキシーを発症する場合があります。発症しないとはいえません。

3.胃潰瘍を認める。
誤り。
胃アニサキス症では胃粘膜への刺入や浮腫、発赤などがみられますが、胃潰瘍を必ず認める疾患ではありません。

4.抗菌薬投与が有効である。
誤り。
アニサキス症は細菌感染症ではなく寄生虫疾患です。抗菌薬投与が有効な治療ではありません。

覚えるポイント

  • 胃アニサキス症では食後数時間で強い心窩部痛が起こります。
  • 治療は胃内視鏡による虫体摘出です。
  • アニサキスはアレルギーやアナフィラキシーを起こすことがあります。
  • 抗菌薬は有効な治療ではありません。

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