34AM83第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

臨床医学各論症例問題疲労骨折・頸椎神経根症

次の症例について問いに答えよ。「17歳の女子バレーボール選手。スパイクの練習量が多くなり、左下腿中央部の痛みと腫脹を自覚。近医で、左脛骨中央に著明な圧痛とエックス線側面像で骨皮質の肥厚を認めた。体温は正常、安静時および夜間の痛みはない。」疾患として最も考えられるのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、スポーツ選手の下腿痛から疲労骨折を判断する力が問われています。

練習量増加、限局した圧痛、骨皮質の肥厚、発熱なし、夜間痛なしという情報が重要です。

解説

疲労骨折は、骨に繰り返し小さな力が加わることで起こる骨折です。ジャンプやランニングを繰り返す競技では、脛骨や中足骨などに起こりやすいです。

この症例では、バレーボールのスパイク練習量が多くなった後に、左脛骨中央部の痛みと腫脹が出現しています。さらに、著明な圧痛とエックス線で骨皮質の肥厚があり、疲労骨折が最も考えられます。

類骨骨腫では夜間痛が特徴的です。化膿性骨髄炎では発熱や炎症反応を伴うことがあります。シンスプリントでは脛骨内側の広い範囲の痛みが多く、限局した骨皮質肥厚を伴う疲労骨折とは区別します。

まず見るポイント
スポーツ歴、練習量増加、痛みの部位、圧痛が限局しているか、発熱や夜間痛があるかを順に確認します。

選択肢の確認

1.類骨骨腫
誤り。
類骨骨腫では夜間痛が特徴的で、鎮痛薬で軽快することがあります。この症例では安静時および夜間の痛みがないため、最も考えられる疾患ではありません。

2.疲労骨折
正しい。
スパイク練習量の増加、脛骨中央部の限局した圧痛、エックス線での骨皮質肥厚から、疲労骨折が最も考えられます。

3.化膿性骨髄炎
誤り。
化膿性骨髄炎では発熱、強い炎症所見、安静時痛などを伴うことがあります。この症例では体温は正常で、安静時痛もありません。

4.シンスプリント
誤り。
シンスプリントは脛骨内側縁に沿った痛みが多く、比較的広い範囲に圧痛を認めます。この症例では脛骨中央の著明な圧痛と骨皮質肥厚があり、疲労骨折がより適切です。

覚えるポイント

  • 疲労骨折は繰り返し負荷で起こる骨折です。
  • 脛骨、中足骨、腓骨などに起こりやすいです。
  • 限局した圧痛と骨皮質肥厚は疲労骨折を疑う所見です。
  • 類骨骨腫では夜間痛、化膿性骨髄炎では発熱や炎症所見に注意します。

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