34AM87|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について問いに答えよ。「58歳の女性。6日前から右肩のこり感があった。昨日から右肩甲骨内側の痛みと右前腕橈側から母指・示指のしびれが出現した。右上肢の挙上障害はなく、衣服のボタンかけにも異常はない。下肢に症状はない。」神経学的所見で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、症状の分布から頸椎神経根障害を推定します。
右前腕橈側から母指・示指のしびれは、主にC6神経根の障害を考える手がかりです。
解説
C6神経根障害では、頸部から肩甲骨周囲、上肢橈側、母指・示指方向に痛みやしびれが出ることがあります。腱反射では、腕橈骨筋腱反射や上腕二頭筋腱反射が低下することがあります。
この症例では、右肩甲骨内側の痛み、右前腕橈側から母指・示指のしびれがあり、下肢症状や巧緻運動障害はありません。頸髄症よりも神経根症が考えやすく、腕橈骨筋腱反射減弱が適切です。
ワルテンベルグ反射陽性は錐体路徴候、指鼻試験陽性は小脳失調、バレー徴候陽性は上肢の錐体路障害を示唆します。この症例の所見としては合いません。
まず見るポイント
しびれの範囲が母指・示指ならC6、巧緻運動障害や下肢症状があれば頸髄症を疑います。
選択肢の確認
1.ワルテンベルグ反射陽性
誤り。
ワルテンベルグ反射は錐体路徴候をみる所見です。この症例では下肢症状や上位運動ニューロン徴候を示す情報はありません。
2.指鼻試験陽性
誤り。
指鼻試験陽性は小脳性運動失調を示唆します。この症例では小脳失調を疑う症状はありません。
3.バレー徴候陽性
誤り。
バレー徴候は上肢の軽い麻痺や錐体路障害を調べる所見です。この症例では右上肢挙上障害や下肢症状はありません。
4.腕橈骨筋腱反射減弱
正しい。
右前腕橈側から母指・示指のしびれはC6神経根障害を示唆します。C6障害では腕橈骨筋腱反射の減弱がみられることがあります。
覚えるポイント
- 母指・示指方向のしびれはC6神経根を考えます。
- C6障害では腕橈骨筋腱反射や上腕二頭筋腱反射の低下が重要です。
- ワルテンベルグ反射やバレー徴候は錐体路障害を示唆します。
- 指鼻試験は小脳機能をみる検査です。
- 神経根症では、感覚領域、筋力、腱反射をセットで確認します。