34AM88|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について問いに答えよ。「58歳の女性。6日前から右肩のこり感があった。昨日から右肩甲骨内側の痛みと右前腕橈側から母指・示指のしびれが出現した。右上肢の挙上障害はなく、衣服のボタンかけにも異常はない。下肢に症状はない。」本患者の筋力評価で最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、前問と同じ症例から、C6神経根障害で評価すべき筋力低下を考えます。
右前腕橈側から母指・示指のしびれは、C6神経根の障害を示唆します。
解説
C6神経根障害では、上腕二頭筋、腕橈骨筋、手関節背屈に関わる筋などに障害が出ることがあります。筋力評価では、手関節背屈力の低下を確認することが重要です。
この症例では右上肢の挙上障害はないため、三角筋が強く障害されるC5神経根障害は考えにくいです。衣服のボタンかけに異常がないため、手指巧緻運動障害や脊髄症を強く示す所見もありません。小指外転筋は主にC8〜T1や尺骨神経に関係します。
ひっかけポイント
母指・示指のしびれはC6を考えます。C5なら三角筋、C8〜T1なら小指外転や手内在筋に注目します。
選択肢の確認
1.右三角筋MMT2
誤り。
三角筋は主にC5神経根に関係します。この症例では右上肢の挙上障害がないため、右三角筋MMT2のような強い筋力低下は考えにくいです。
2.右上腕二頭筋MMT2
誤り。
上腕二頭筋はC5〜C6に関係しますが、MMT2ほどの強い低下を示す情報はありません。この症例で最も適切な評価としては手関節背屈力低下を考えます。
3.右手関節背屈力低下
正しい。
C6神経根障害では手関節背屈力の低下がみられることがあります。症状分布とも一致し、最も適切です。
4.右小指外転筋力低下
誤り。
小指外転筋は主にC8〜T1や尺骨神経に関係します。この症例の母指・示指側のしびれとは一致しません。
覚えるポイント
- C6神経根障害では母指・示指側のしびれを考えます。
- C6では手関節背屈力低下や腕橈骨筋腱反射低下が重要です。
- C5では三角筋、C8〜T1では手内在筋を確認します。
- 神経根障害は感覚、筋力、腱反射の対応で整理します。