34AM86|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
次の症例について問いに答えよ。「66歳の男性。右前頭葉に脳出血を発症し保存治療中。身体麻痺は認められず排泄動作は自立しているが、トイレに行くこと自体を忘れて失禁することがある。」家族が患者に行う対応として最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、遂行機能障害のある患者への家族対応が問われています。
前頭葉障害では、行動の開始や手順化が苦手になるため、視覚的な手がかりや一緒に確認する支援が有効です。
解説
この患者は排泄動作そのものは自立していますが、トイレに行くこと自体を忘れて失禁しています。これは遂行機能障害により、必要な行動を開始することが難しくなっている状態です。
対応としては、トイレに行くタイミングや手順を見える形で示し、家族が一緒に確認することが適切です。予定表、チェックリスト、貼り紙、アラームなどの外的手がかりを使うと、行動を開始しやすくなります。
ただ見守るだけでは失禁を繰り返す可能性があります。口頭指示だけを繰り返しても定着しにくいことがあります。毎日予定を変えると混乱しやすくなります。
臨床でのイメージ
遂行機能障害では、本人のやる気だけの問題と考えず、見える手順と環境調整で行動を支えます。
選択肢の確認
1.本人の自主性を尊重して見守る。
誤り。
自主性の尊重は大切ですが、行動開始が難しい患者をただ見守るだけでは失禁を防ぎにくいです。具体的な手がかりが必要です。
2.繰り返し口頭で指示する。
誤り。
口頭指示だけでは忘れやすく、患者の混乱や負担につながることがあります。視覚的に確認できる方法がより適切です。
3.手順を見える形で示して一緒に確認する。
正しい。
手順や予定を見える形で示し、一緒に確認することで、行動の開始と実行を支援できます。遂行機能障害への対応として適切です。
4.刺激を与えるため毎日予定を変える。
誤り。
予定を毎日変えると、見通しが立ちにくくなり混乱を助長します。遂行機能障害では、一定の手順や環境を整えることが重要です。
覚えるポイント
- 遂行機能障害では、行動開始や手順化が難しくなります。
- 視覚的手がかり、チェックリスト、予定表が有効です。
- 口頭指示だけに頼らないようにします。
- 予定や環境はなるべく一定にして混乱を減らします。
- 家族支援では、本人の能力を補う環境調整が重要です。