34PM170|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
はり理論鍼刺激と鎮痛機序ひびき・神経線維・迷走神経反射・内因性オピオイド・下行性抑制
下行性抑制系の賦活に最も関与するのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、疼痛抑制に関わる下行性抑制系を賦活する上行路が問われています。
鍼刺激による鎮痛では、痛覚情報が中枢へ伝わり、脳幹を介して下行性抑制系が働くことが重要です。
解説
下行性抑制系は、中脳水道周囲灰白質、延髄大縫線核、脊髄後角などを介して痛みの伝達を抑制する仕組みです。
この下行性抑制系の賦活に関与する上行路として重要なのが脊髄網様体路です。脊髄網様体路は痛みや侵害刺激の情報を脳幹網様体へ伝え、覚醒反応や自律神経反応、疼痛抑制系の調整に関係します。
後索路は触圧覚、振動覚、深部感覚などを伝えます。脊髄小脳路は無意識の深部感覚を小脳へ伝えます。前脊髄視床路は粗大な触圧覚などに関係します。
ひっかけポイント
下行性抑制系は脳幹を介する疼痛抑制機構です。脳幹網様体へ情報を送る脊髄網様体路を押さえます。
選択肢の確認
1.後索路
誤り。
後索路は識別性触覚、振動覚、位置覚などを伝える上行路です。下行性抑制系の賦活に最も関与する経路ではありません。
2.脊髄小脳路
誤り。
脊髄小脳路は無意識の深部感覚を小脳へ伝え、姿勢や運動調節に関係します。疼痛抑制系の賦活としては適切ではありません。
3.脊髄網様体路
正しい。
脊髄網様体路は侵害刺激を脳幹網様体へ伝え、下行性抑制系の賦活に関与します。鍼鎮痛の機序を考えるうえで重要です。
4.前脊髄視床路
誤り。
前脊髄視床路は粗大な触圧覚などに関係します。下行性抑制系の賦活に最も関与するものとしては脊髄網様体路が適切です。
覚えるポイント
- 下行性抑制系は痛みの伝達を抑える中枢性機構です。
- 脊髄網様体路は下行性抑制系の賦活に関与します。
- 後索路は深部感覚や識別性触覚に関係します。
- 脊髄小脳路は運動調節に関わる深部感覚を小脳へ伝えます。
- 疼痛抑制では、脳幹と脊髄後角の関係を押さえます。