6PM126|第6回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第6回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療方針で適切でないのはどれか。「45歳の男性。1週間前から後頸部、後頭部、側頭部にかけて締めつけられるような頭痛があり、雨の降る日には増悪する。食欲不振、軟便を伴う。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
症例から湿邪と脾の運化失調を読み取り、治療方針を選ぶ問題です。雨天で悪化する頭痛に食欲不振・軟便を伴うため、脾虚を背景とした湿の停滞が中心で、肝陽上亢を示す所見は乏しいと判断します。
解説
締めつけられるような頭痛が雨天に増悪し、食欲不振と軟便を伴うことから、湿邪が頭部の清陽を阻み、脾の運化低下によって湿が生じている病証を考えます。治療では脾の運化を整え、湿を除き、頭部の気血を巡らせることが適切です。
肝陽上亢では、頭頂部や側頭部の拍動性頭痛、めまい、耳鳴り、顔面紅潮、易怒、弦数脈などを伴いやすく、本症例にはその決め手がありません。したがって肝陽を降ろす方針は適切ではありません。
ただし、突然の激しい頭痛、発熱・項部硬直、神経脱落症状、進行性の頭痛などがある場合は、東洋医学的治療より医療機関での評価を優先します。
選択肢の確認
- 1.脾の運化作用を整える。:適切。 食欲不振と軟便は脾の運化低下を示すため、脾を整える方針が合います。
- 2.湿を除く。:適切。 雨天で悪化する頭重・頭痛は湿邪の特徴と合うため、除湿が必要です。
- 3.肝陽を降ろす。:適切でない(これが正答)。 肝陽上亢を示す顔面紅潮、易怒、めまい、弦数脈などが示されていません。
- 4.頭部へ気血をめぐらす。:適切。 湿によって阻まれた頭部の気血運行を改善する方針は適切です。
覚えるポイント
- 雨天で悪化する重い症状は湿邪を考える。
- 食欲不振・軟便は脾の運化失調。
- 肝陽上亢はめまい、易怒、顔面紅潮、弦数脈が目安。
- 危険な頭痛所見では医療評価を優先する。