6PM136|第6回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第6回午後(科目未分類)
次の文で示す患者に対する治療で適切でないのはどれか。「68歳の男性。次第に耳が聞こえなくなり、最近では耳鳴りも伴うようになってきた。耳鼻科では加齢によるものとされた。腰のだるさ、夜間頻尿があり、疲労時には耳鳴りが増強する。」
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
加齢性難聴に腰のだるさ、夜間頻尿、疲労で悪化する耳鳴りを伴うことから、腎精不足・腎虚を判断する症例問題です。痰湿の所見は示されていないため、除痰湿は適切ではありません。
解説
東洋医学では腎は耳に開竅し、精を蔵すとされます。加齢に伴う徐々の難聴、耳鳴り、腰のだるさ、夜間頻尿、疲労時の増悪は、腎精不足または腎気虚に一致します。治療方針は精・血を補い、足の少陰腎経を用いて腎を補うことです。
手の太陽小腸経の募穴は関元で、下腹部にあり、腎精・元気を補う目的で用いられることがあります。痰湿による耳鳴りなら、頭重、胸悶、悪心、舌苔膩、滑脈などを伴いやすいですが、本症例には示されていません。
進行する難聴や片側性耳鳴りでは、加齢だけと決めつけず耳鼻科評価を継続します。
選択肢の確認
- 1.精と血を補う。:適切。 腎精不足では精と血を補い、耳と腰を養う方針が合います。
- 2.痰湿を除く。:適切でない(これが正答)。 痰湿を示す頭重、胸悶、悪心、膩苔などがなく、主病機は腎虚です。
- 3.足の少陰経の経穴に刺鍼する。:適切。 足の少陰腎経は腎虚による耳鳴り・腰のだるさ・夜間頻尿に対応します。
- 4.手の太陽経の募穴に刺鍼する。:適切。 小腸の募穴である関元は下腹部にあり、元気・腎精を補う目的で用いられます。
覚えるポイント
- 耳・腰・夜間頻尿・加齢は腎虚を示す。
- 腎は精を蔵し、耳に開竅する。
- 痰湿なら頭重・悪心・膩苔・滑脈を伴いやすい。
- 進行性・片側性難聴は耳鼻科評価を優先する。