8PM81|第8回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第8回午後(科目未分類)
小児の上腕骨顆上骨折について誤っている記述はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小児の上腕骨顆上骨折で生じやすい受傷機転、神経・血管障害、合併症を見分ける問題です。特に上腕動脈障害からフォルクマン拘縮へ進む危険を押さえます。
解説
上腕骨顆上骨折は小児に多く、肘を伸展した状態で手をついて転倒することで起こる伸展型が代表的です。骨折部は上腕骨遠位部で、強い疼痛、腫脹、変形を生じます。
近くを上腕動脈、正中神経、橈骨神経、尺骨神経が通るため、末梢の脈拍、皮膚色、冷感、知覚、手指運動を確認する必要があります。典型的に問題となるのは正中神経、とくに前骨間神経や上腕動脈であり、筋皮神経損傷は代表的ではありません。血流障害を放置すると前腕筋群の虚血性壊死からフォルクマン拘縮を来すため、疑った場合は鍼灸施術ではなく速やかな整形外科評価が必要です。
選択肢の確認
- 1.肘を伸ばして転倒したときに起こる。 正しい。肘伸展位で手をつく転倒による伸展型が小児で最も多い受傷機転です。
- 2.筋皮神経が損傷されやすい。 誤り。損傷されやすいのは主に正中神経、前骨間神経、橈骨神経、尺骨神経や上腕動脈で、筋皮神経は典型ではありません。
- 3.上腕末端部に強い自発痛が生じる。 正しい。上腕骨遠位部の骨折であり、骨折部周囲に強い自発痛、圧痛、腫脹がみられます。
- 4.フォルクマン拘縮の予防が必要である。 正しい。上腕動脈障害による前腕虚血からフォルクマン拘縮を生じ得るため、末梢循環の確認と早期治療が重要です。
覚えるポイント
- 小児の顆上骨折は肘伸展位での転倒に多い。
- 上腕動脈と正中神経系の障害に注意する。
- 橈骨動脈拍動、手指運動、知覚、皮膚色を確認する。
- フォルクマン拘縮は虚血による重い合併症である。