32AM69|第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
リハビリテーション・生活支援神経リハビリテーション脳・脊髄・末梢神経
脊髄損傷患者に生じる自律神経過反射について正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、脊髄損傷でみられる自律神経過反射を確認します。
自律神経過反射は、急激な血圧上昇をきたす危険な状態です。
解説
自律神経過反射は、高位脊髄損傷、特に胸髄上位以上の損傷で起こりやすい反応です。膀胱充満、便秘、褥瘡、きつい衣服など、損傷レベル以下の刺激が誘因になります。
交感神経反射により血管収縮が起こり、急激な血圧上昇をきたします。重症では脳出血などの原因になり得ます。
対応では、まず上体を起こし、膀胱や腸管などの誘因を確認して取り除きます。降圧薬は必要時に使用されますが、まず誘因除去と体位調整を行います。
安全管理上のポイント
脊髄損傷患者で急な頭痛、発汗、顔面紅潮、血圧上昇があれば自律神経過反射を疑い、誘因を速やかに確認します。
選択肢の確認
1.脳出血の原因となり得る。
正しい。
自律神経過反射では急激な血圧上昇が起こり、重症では脳出血の原因となり得ます。
2.心理的ストレスが誘因となる。
誤り。
主な誘因は膀胱充満、便秘、尿路感染、褥瘡、衣服による圧迫など、損傷レベル以下からの身体的刺激です。心理的ストレスが代表的誘因ではありません。
3.腰髄以下の損傷患者に生じやすい。
誤り。
自律神経過反射は胸髄上位以上の高位脊髄損傷で起こりやすいです。腰髄以下の損傷患者に生じやすいという記述は不適切です。
4.血圧上昇にはまず降圧薬を投与する。
誤り。
まず上体を起こし、膀胱充満や便秘などの誘因を取り除くことが重要です。降圧薬は必要に応じて用います。
覚えるポイント
- 自律神経過反射は高位脊髄損傷で起こりやすいです。
- 膀胱充満や便秘が代表的な誘因です。
- 急激な血圧上昇により脳出血の原因となり得ます。