34AM75|第34回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問
次の症例について、問題75、76の問いに答えよ。 「45歳の男性。6日前に感冒様症状を認めた後、両下肢のしびれと筋力低下が出現。数日で歩行困難となり、上肢にも麻痺が進行した。深部腱反射は消失。髄液検査では蛋白細胞解離を認めた。」 後遺症としてよくみられるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この症例では、感冒様症状後に四肢のしびれ・筋力低下が進行し、深部腱反射消失と髄液の蛋白細胞解離がみられています。
これはギラン・バレー症候群を考える典型的な流れです。
解説
ギラン・バレー症候群は、感染後に自己免疫機序で末梢神経が障害される急性炎症性脱髄性多発根神経炎です。
両下肢から筋力低下が始まり、上行性に麻痺が進行することがあります。深部腱反射は低下または消失します。髄液検査では、細胞数はあまり増えず蛋白が上昇する蛋白細胞解離が重要です。
後遺症や回復期の問題として、筋力低下だけでなく慢性的な疲労感が残ることがあります。
半側空間無視、遂行機能障害、運動性失語症は主に脳血管障害などの中枢神経障害でみられる症状です。
ひっかけポイント
ギラン・バレー症候群は末梢神経障害です。高次脳機能障害や失語ではなく、筋力低下や疲労感を考えます。
選択肢の確認
1.半側空間無視
誤り。
半側空間無視は右大脳半球の脳卒中などでみられやすい高次脳機能障害です。ギラン・バレー症候群の後遺症としては不適切です。
2.慢性的な疲労感
正しい。
ギラン・バレー症候群の回復後にも、慢性的な疲労感が残ることがあります。後遺症としてよくみられるものとして適切です。
3.遂行機能障害
誤り。
遂行機能障害は前頭葉機能障害などでみられる高次脳機能障害です。末梢神経障害であるギラン・バレー症候群の代表的後遺症ではありません。
4.運動性失語症
誤り。
運動性失語症は左前頭葉のブローカ野周辺の障害でみられます。ギラン・バレー症候群とは病変部位が異なります。
覚えるポイント
- ギラン・バレー症候群では感染後に上行性麻痺が出ます。
- 深部腱反射は低下または消失します。
- 髄液では蛋白細胞解離が重要です。
- 後遺症として慢性的な疲労感がみられることがあります。