32PM115第32回 あん摩マッサージ指圧師国家試験 過去問

臨床応用・症例治療運動器疾患肘・手関節障害

次の文で示す症例の神経絞扼部位はどれか。 「68歳の男性。環指と小指の鈎爪変形、骨間筋の萎縮とともに前腕から手掌及び手背の尺側に感覚障害がみられる。」

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、症状から尺骨神経障害を推定し、絞扼部位を判断します。

環指と小指の鈎爪変形、骨間筋萎縮、尺側の感覚障害は尺骨神経障害の重要所見です。

解説

尺骨神経は肘部で尺側手根屈筋の上腕頭と尺骨頭の間を通ります。この部位で絞扼されると、肘部管症候群として尺骨神経症状が出ます。

症例では、環指と小指の鈎爪変形、骨間筋萎縮があり、さらに手掌だけでなく手背の尺側にも感覚障害がみられます。これは手関節部のギヨン管より近位での障害を考える所見です。

豆状骨と有鈎骨の間はギヨン管で、手関節部の尺骨神経絞扼部位です。しかし手背尺側の感覚障害がある場合は、より近位の肘部での絞扼を考えます。

ひっかけポイント
尺骨神経障害では、手背尺側の感覚障害があるかを確認します。手背にも症状があれば、ギヨン管より近位の障害を考えます。

選択肢の確認

1.尺側手根屈筋の上腕頭と尺骨頭の間
正しい。
この部位は肘部で尺骨神経が通る部位です。環指・小指の鈎爪変形、骨間筋萎縮、手背尺側の感覚障害から、近位の尺骨神経絞扼として適切です。

2.円回内筋の上腕頭と尺骨頭の間
誤り。
円回内筋の上腕頭と尺骨頭の間では正中神経の絞扼を考えます。環指・小指の鈎爪変形を示す尺骨神経障害とは異なります。

3.尺側手根隆起と橈側手根隆起の間
誤り。
この部位は手根管に関係し、正中神経障害を考える部位です。尺骨神経障害の絞扼部位としては不適切です。

4.豆状骨と有鈎骨の間
誤り。
豆状骨と有鈎骨の間はギヨン管で、尺骨神経が通る部位です。ただし、ここでの障害では手背尺側の感覚は保たれやすいため、本症例ではより近位の肘部絞扼が適切です。

覚えるポイント

  • 環指・小指の鈎爪変形は尺骨神経障害を考えます。
  • 骨間筋萎縮も尺骨神経障害で重要です。
  • 手背尺側の感覚障害があれば、ギヨン管より近位の障害を考えます。

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