52G23|第52回 理容師国家試験 過去問
消毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
消毒効果を左右する条件が問われています。温度と作用時間の関係が要点です。
解説
消毒の条件を整理します。
薬液消毒
- 殺菌効果の3要素は温度・濃度・時間です。
- 温度が高いほど反応が速く進み、作用時間は短くてすみます。逆に低温では長い時間が必要です。したがって「低温で行ったほうが短くてすむ」は誤りです。
加熱消毒
- この設問で比較する規定条件では、80℃を超える湿熱は10分間以上、煮沸は沸騰後2分間以上です。そのため、蒸気(湿熱)の所要時間は煮沸より長くなります。これは規定された温度・時間の組合せの比較であり、蒸気一般の熱伝達が常に煮沸より劣るという意味ではありません。
- 乾熱は湿熱よりも時間がかかります。水分があるとタンパク質が熱変性しやすいためです。
衛生管理上のポイント
一般論として、許容範囲内では温度が高いほど消毒反応は速くなります。ただし実務では、自己判断で温度や作用時間を変更せず、法令・製品表示で定められた濃度、温度、時間を守ります。
選択肢の確認
1.薬液消毒では、温度・濃度・時間が殺菌効果の3要素である。
記述としては正しい。
薬液消毒の3要素として適切です。
2.加熱消毒では、蒸気は煮沸よりも時間がかかる。
記述としては正しい。
規定条件は80℃を超える湿熱が10分間以上、煮沸が沸騰後2分間以上なので、蒸気(湿熱)のほうが長時間です。
3.薬液消毒は、高温より低温で行ったほうが作用時間は短くてすむ。
正答。記述としては誤り。
温度が高いほうが反応が速く、作用時間は短くてすみます。
4.加熱消毒では、乾熱は湿熱よりも時間がかかる。
記述としては正しい。
湿熱のほうが短時間・低温で消毒できます。
覚えるポイント
- 薬液消毒の3要素は温度・濃度・時間。
- 温度が高いほど作用時間は短い。
- 規定時間は80℃超の湿熱10分以上、煮沸2分以上。一般に乾熱は湿熱より長時間を要する。