34Q107|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
Aさん(65歳、女性)は、最近、熟睡できないと訴えている。Aさんの日常生活は、毎日6時に起床し、午前中は家事を行い、14時から20分の昼寝をし、16時から30分の散歩をしている。食事は朝食7時、昼食12時、夕食18時にとり、朝食のときはコーヒーを1杯飲む。21時に好きな音楽を聞きながら、夜食を満腹になる程度に食べ、21時30分に就寝している。 Aさんの訴えに対して、日常生活で改善する必要があるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.就寝前の夜食
この問題のポイント
生活習慣の中から、睡眠の質を低下させている要因を見つける問題です。朝の生活、短時間の昼寝、夕方の適度な運動、就寝前の過ごし方を比較し、「満腹になる夜食を就寝直前にとる」ことの影響を判断します。
解説
Aさんは21時に満腹になる程度の夜食を食べ、30分後の21時30分に就寝しています。就寝直前に多量の食事をとると、寝床に入った後も消化活動が続き、胃部不快感や逆流などが生じやすくなります。また、食事によって身体が休息へ向かうリズムが妨げられ、寝つきや睡眠の質に影響することがあります。したがって、最も改善が必要なのは就寝前の夜食です。
朝食時のコーヒーは就寝時刻から十分に離れており、この事例で最優先に改善するものではありません。ただし、カフェインの影響には個人差があるため、夕方以降の摂取や過量摂取には注意します。
14時から20分の昼寝は、長時間でも遅い時間帯でもなく、夜間睡眠を妨げにくい範囲です。16時から30分の散歩は、適度な身体活動として睡眠の質の向上に役立つ可能性があります。好きな音楽を静かに聞くことも、本人にとってリラックスできる習慣であれば問題ありません。
夜食が必要な場合は、量を少なくし、消化のよいものを選び、就寝直前を避けます。熟睡できない状態が続く場合は、痛み、夜間頻尿、息苦しさ、服薬、抑うつ、睡眠時無呼吸などの可能性も考え、生活状況を記録して医療職へ相談します。
ひっかけポイント
「コーヒー」「昼寝」「音楽」という言葉だけで不適切と決めず、摂取・実施した時刻、量、長さ、本人への影響を事例から読み取ります。
介護実践でのポイント
本人の楽しみを一律に禁止するのではなく、夜食の量や時間を一緒に見直します。起床時刻、日中活動、昼寝、入浴、食事、嗜好品、寝室環境を含めて生活全体を整えます。
選択肢の確認
1.朝食のコーヒー
適切ではありません。
カフェインは睡眠に影響することがありますが、Aさんは朝7時に1杯飲んでいます。就寝まで十分に時間があり、本事例で最も優先して改善する習慣ではありません。
2.昼寝
適切ではありません。
Aさんの昼寝は14時から20分間で、短時間かつ遅すぎない時間帯です。長い昼寝や夕方以降の昼寝とは異なり、夜間睡眠への影響は比較的小さいと考えられます。
3.散歩
適切ではありません。
16時から30分の散歩は適度な身体活動であり、日中の覚醒を保ち、夜の睡眠を整えることに役立ちます。就寝直前の激しい運動ではありません。
4.音楽を聞くこと
適切ではありません。
好きな音楽を適度な音量で聞くことは、本人にとって入眠前のリラックスにつながることがあります。大音量や刺激の強い内容でなければ、最優先の改善点ではありません。
5.就寝前の夜食
正答。最も適切です。
満腹になる量を就寝30分前に食べると、消化活動や胃部不快感などによって睡眠が妨げられやすくなります。量と時間を見直す必要があります。
覚えるポイント
良質な睡眠のためには、就寝直前の夕食や夜食を控えます。
短時間で早めの昼寝、日中の適度な運動、規則的な起床は睡眠を整える助けになります。
不眠が続く場合は、生活習慣だけでなく、疾患、薬剤、痛み、呼吸、排泄なども確認します。