34Q12|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
Eさん(30歳、女性、知的障害、障害支援区分2)は、現在、日中は特例子会社で働き、共同生活援助(グループホーム)で生活している。今後、一人暮らしをしたいと思っているが、初めてなので不安もある。 次のうち、Eさんが安心して一人暮らしをするために利用するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4.自立生活援助
この問題のポイント
自立生活援助は、障害者支援施設や共同生活援助(グループホーム)などから一人暮らしへ移行した人に対し、定期的な訪問や随時の相談対応によって地域生活を支えるサービスです。
Eさんは就労できており、今後はグループホームから一人暮らしへ移ることを希望しています。この生活上の変化と不安に最も合うのが自立生活援助です。
解説
自立生活援助では、単身生活をする障害者などの自宅を定期的に訪問し、食事、洗濯、掃除、金銭管理、健康、近隣関係などに問題がないかを確認します。必要に応じて助言や情報提供、医療機関・相談支援事業所などとの連絡調整を行い、連絡を受けたときには随時相談にも対応します。
Eさんは、現在グループホームで生活しながら特例子会社で働いており、一人暮らしを希望しています。生活全体を常時代行するのではなく、本人が持っている力を生かしつつ、新しい地域生活で生じる困りごとを継続的に確認する支援が適しています。
他の選択肢は、強度行動障害への外出支援、視覚障害への外出支援、身体機能の維持・向上、就労機会の提供を主な目的としており、Eさんの「初めての一人暮らしへの不安」という中心課題には合いません。
ひっかけポイント
「自立」という語が含まれる自立訓練と混同しないようにします。自立生活援助は、単身などで地域生活を送る人へ訪問・相談・連絡調整を行うサービスです。自立訓練は、一定期間、身体機能や生活能力の維持・向上に必要な訓練を行います。
介護実践でのポイント
一人暮らしを支えるときは、できないことを全て代行するのではなく、本人が既にできていることと不安なことを一緒に整理します。緊急時の連絡方法、服薬、金銭、食事、家事、近隣関係などを本人の希望に沿って確認し、必要な社会資源へつなぎます。
選択肢の確認
1.行動援護
誤りです。
行動援護は、知的障害や精神障害により行動上著しい困難があり、常時介護を必要とする人に対し、危険回避の援護や外出時の支援などを行うサービスです。事例にその必要性は示されていません。
2.同行援護
誤りです。
同行援護は、視覚障害によって移動に著しい困難がある人へ、外出時の移動、情報提供、排せつ・食事などを支援するサービスです。
3.自立訓練(機能訓練)
誤りです。
自立訓練(機能訓練)は、身体障害者などに対して、身体機能や生活能力の維持・向上に必要な訓練や相談支援を一定期間行うものです。一人暮らし開始後の定期訪問を中心とするサービスではありません。
4.自立生活援助
正しいです。
グループホームなどから一人暮らしへ移行する人に対し、定期訪問、随時相談、情報提供、関係機関との連絡調整によって安心した地域生活を支えます。
5.就労継続支援
誤りです。
就労継続支援は、一般企業などでの雇用が難しい人へ就労機会や生産活動の機会を提供し、就労に必要な知識・能力の向上を支援します。Eさんは既に特例子会社で働いており、主な課題は住生活です。
覚えるポイント
- 自立生活援助は、単身などで地域生活を送る障害者を支える。
- 定期的な居宅訪問と、随時の相談対応を行う。
- 生活状況を確認し、助言、情報提供、連絡調整を行う。
- グループホーム等から一人暮らしへ移る場面と結びつけて覚える。
- 行動援護は、行動上著しい困難がある人への支援である。
- 同行援護は、視覚障害がある人の外出を支援する。
- 自立訓練と自立生活援助は、目的と支援方法が異なる。