34Q38|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
歯ブラシを使用した口腔(こうくう)ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.歯ブラシを小刻みに動かしながら磨く。
この問題のポイント
歯ブラシによる口腔ケアでは、毛先を歯面や歯と歯肉の境目に適切に当て、強く押しつけず、小刻みに動かして歯垢を除去します。
歯ブラシの硬さ、力の入れ方、磨く部位、使用後の保管方法という基本を組み合わせて判断する問題です。
解説
歯ブラシは、毛先を歯の表面、歯と歯の間、歯と歯肉の境目などに当て、毛先が広がらない程度の軽い力で小刻みに動かします。一度に広い範囲を大きくこするのではなく、歯を1〜2本ずつ丁寧に磨くと、毛先を必要な部位へ届かせやすくなります。
硬い毛の歯ブラシや強い力によるブラッシングは、歯肉を傷つけたり、歯の表面や歯頸部を摩耗させたりする原因になります。歯ブラシの硬さは一律に決めず、本人の歯・歯肉の状態、手の動き、出血や痛みの有無などに合わせて選びます。
歯と歯肉の境目は歯垢が残りやすく、歯肉炎や歯周病の予防のために重要な清掃部位です。避けるのではなく、毛先を適切な角度で当ててやさしく磨きます。
使用後の歯ブラシは流水でよく洗い、水を切り、毛先を上にして風通しのよい場所で乾燥させます。柄を上にすると毛先がコップの底側に入り、水分や汚れが残りやすくなるため不適切です。
ひっかけポイント
「汚れを落とすには硬い毛・強い力がよい」と考えないことが重要です。歯垢は、毛先を必要な場所へ当て、軽い力で小刻みに動かして除去します。
介護実践でのポイント
本人ができる動作は続けてもらい、磨き残しのある部分だけを介助します。口腔内の発赤、腫れ、出血、痛み、歯のぐらつき、義歯の不具合などを観察し、異常があれば歯科医師・歯科衛生士などへつなぎます。
選択肢の確認
1.歯ブラシの毛は硬いものを勧める。
誤りです。
硬い毛を一律に勧めると、歯肉や歯を傷つけることがあります。本人の口腔内の状態や磨く力に合う硬さを選びます。
2.強い力で磨く。
誤りです。
強い力では毛先が広がって必要な部位に届きにくくなり、歯肉損傷や歯の摩耗にもつながります。毛先が広がらない程度の軽い力で磨きます。
3.歯と歯肉の境目のブラッシングは避ける。
誤りです。
歯と歯肉の境目は歯垢がたまりやすい重要な清掃部位です。状態を確認しながら、毛先を当ててやさしく磨きます。
4.歯ブラシを小刻みに動かしながら磨く。
正しいです。
歯ブラシを軽い力で小刻みに動かすと、毛先を歯面や歯と歯肉の境目に当てて歯垢を効率よく除去できます。
5.使用後の歯ブラシは、柄の部分を上にしてコップに入れて保管する。
誤りです。
使用後はよく洗って水を切り、毛先を上にして乾燥させます。柄を上にすると毛先が下になり、コップ内に水分や汚れが残りやすくなります。
覚えるポイント
- 歯ブラシは、軽い力で小刻みに動かす。
- 歯と歯肉の境目は、歯垢がたまりやすい重要な清掃部位である。
- 歯ブラシの硬さは、本人の歯・歯肉の状態に合わせて選ぶ。
- 使用後はよく洗い、毛先を上にして乾燥させる。
- 口腔ケアでは、清掃と同時に出血、痛み、腫れ、歯のぐらつきなども観察する。