34Q43第34回 介護福祉士国家試験 過去問

介護生活支援技術

視覚障害のある利用者の外出に同行するときの支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.トイレを使用するときは、トイレ内の情報を提供する。

この問題のポイント

視覚障害がある人への外出支援では、介助者が一方的に身体を動かすのではなく、周囲の情報を言葉で伝え、本人が状況を理解して安全に行動できるようにします。トイレ、階段、狭い場所、乗車時の基本的な誘導方法を整理します。

解説

視覚によって確認しにくい環境では、具体的でわかりやすい情報提供が安全と自己決定につながります。トイレでは、便器の向きや種類、トイレットペーパー、洗浄レバーやボタン、手洗い場、鍵、非常呼出しボタンなどの位置を、必要に応じて時計の文字盤に例えるなどして説明します。そのうえで、どこまで支援が必要かを本人に確認し、プライバシーを守ります。

歩行誘導では、まず本人に希望する誘導方法を確認します。一般には、利用者が支援者の肘の少し上を軽く持ち、支援者が半歩前を歩きます。支援者が利用者の手首をつかんで引くのではなく、利用者が支援者の動きを感じながら主体的に歩けるようにします。

狭い場所では、支援者が誘導している腕を背中側へ回し、利用者がその後ろに一列で続けるようにします。階段や段差の前では一度止まり、上りか下りか、段の始まりと終わりを伝えます。乗り物を利用するときも、車体やドア、座席の位置を説明し、本人の動きを確かめながら支援します。

介護実践でのポイント
「右です」「あちらです」だけでは位置を把握しにくいことがあります。「右に90度曲がります」「あと2歩で段差です」など、方向、距離、変化を具体的に伝えます。本人の使い慣れた白杖や誘導方法を尊重します。

選択肢の確認

1.トイレを使用するときは、トイレ内の情報を提供する。
正答。最も適切です。
便器、トイレットペーパー、洗浄装置、手洗い場などの位置を説明すると、利用者が安全に判断して行動できます。必要な支援範囲を確認し、羞恥心とプライバシーにも配慮します。

2.階段を上るときは、利用者の手首を握って誘導する。
適切ではありません。
支援者が手首を握って引くと、利用者が支援者の動きを予測しにくく、バランスを崩す危険があります。通常は利用者が支援者の肘の少し上を持ち、支援者が半歩前を進みます。

3.狭い場所を歩くときは、利用者の後ろに立って誘導する。
適切ではありません。
狭い場所では、支援者が前を歩き、利用者がその後ろへ一列で続きます。支援者が後ろから押す方法ではありません。

4.タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
適切ではありません。
支援者が先に乗って利用者を引き込むのではなく、ドアの位置や車体の屋根、座席を確認できるように伝え、利用者が安全に乗り込めるよう支援します。具体的な手順は本人の希望や車両の構造に合わせます。

5.駅ではエレベーターよりエスカレーターの使用を勧める。
適切ではありません。
エスカレーターは乗り口と降り口のタイミングを取る必要があり、転倒の危険があります。本人の希望と能力を確認し、安全性の高い経路を選びます。一律にエスカレーターを勧める対応は適切ではありません。

覚えるポイント

視覚障害のある人への支援では、周囲の状況を具体的な言葉で伝えます。

誘導では、利用者が支援者の肘の少し上を持ち、支援者が半歩前を歩くのが基本です。

トイレでは設備の位置を説明し、必要な支援だけを行ってプライバシーを守ります。

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