35Q107|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち,介護過程を展開した結果を評価する項目として,最も優先すべきものを 1 つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.短期目標の達成度
この問題のポイント
介護過程の評価では、介護福祉職がどれだけ時間を使ったかではなく、利用者の生活にどのような変化が生じ、設定した目標がどの程度達成されたかを確認します。
この問題では、利用者を主体とした成果の評価と、介護者側の業務量の評価を区別します。
解説
短期目標は、生活課題の解決に向けて、一定の期間内に利用者が到達する具体的な状態を示します。介護計画を実施した後は、まず短期目標の達成度を確認します。
評価では、「達成した」「達成しなかった」だけで終わらせません。どのような条件ではできたのか、本人はどのように感じたのか、心身状態や環境に変化はなかったか、支援方法は適切だったかを、観察記録や本人の言葉、多職種からの情報をもとに検討します。
目標が達成できた場合は、次の段階の目標へ進むか、現在の状態を維持する支援を考えます。達成できなかった場合は、本人の努力不足と決めつけず、目標が高すぎなかったか、支援内容や環境に問題がなかったか、新たなニーズが生じていないかを再アセスメントします。
実施日数や情報収集・評価に要した時間は、業務改善の参考にはなりますが、利用者の生活課題が解決されたかを直接示すものではありません。介護福祉職チームの満足度も、利用者の目標達成度より優先されません。
介護実践でのポイント
評価は利用者と一緒に行い、本人の満足感や希望の変化も確認します。記録は評価日だけにまとめるのではなく、実施ごとの反応や変化を継続して残します。
選択肢の確認
1.実施に要した日数
適切ではありません。
実施日数だけでは、支援によって利用者の生活が改善したか、目標に近づいたかは判断できません。期間は評価の条件ですが、最優先の成果指標ではありません。
2.情報収集に要した時間
適切ではありません。
情報収集に時間をかけたこと自体は成果ではありません。必要な情報が適切に収集され、アセスメントと支援に生かされたかが重要です。
3.評価に要した時間
適切ではありません。
評価にかかった時間の長短ではなく、目標達成度、本人の反応、支援方法の適切性を具体的に確認することが重要です。
4.介護福祉職チームの満足度
適切ではありません。
チームの振り返りは必要ですが、介護過程は利用者主体です。介護者が満足したかより、利用者の目標と望む生活がどの程度実現したかを優先します。
5.短期目標の達成度
正答。最も適切です。
短期目標は介護計画の成果を具体的に確認する基準です。達成度とその理由を評価し、必要に応じて支援内容や目標を修正します。
覚えるポイント
介護過程の評価で最初に確認するのは、利用者の短期目標の達成度です。
評価では、結果だけでなく、達成・未達成に至った理由と支援方法の適切性も検討します。
未達成を本人の責任にせず、目標、方法、環境、心身状態を再アセスメントします。