36Q107|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
介護過程の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.利用者の満足度を踏まえて評価する。
この問題のポイント
介護過程の評価は、介護福祉職側の判断だけで行うものではありません。設定した目標の達成状況、利用者の生活の変化、実施した支援の適切性に加えて、利用者自身が支援をどのように受け止め、満足しているかを踏まえて行います。
解説
介護過程は、情報収集、アセスメント、介護計画の立案、実施、評価という一連の過程です。評価では、計画どおりに支援したかだけでなく、設定した目標がどの程度達成されたか、利用者の生活や心身の状態にどのような変化があったか、支援方法や目標が本人の意向に合っていたかを確認します。
利用者本位の介護では、支援者が「うまくできた」と一方的に判断するのではなく、利用者本人の言葉、表情、行動などから満足度や負担感を把握することが欠かせません。ただし、満足度だけで判断するのではなく、目標の達成度、観察記録、安全性、生活の質の変化なども総合して評価します。
評価は計画で定めた時期に行うだけでなく、心身の状態、生活環境、本人の希望などに変化があれば、その時点で行います。また、何をもって目標達成とするかという評価基準は、支援を始めてから決めるのではなく、介護計画を立案するときに具体的に設定しておきます。
ひっかけポイント
「計画で設定した日」や「サービス担当者会議」は適切に見えますが、評価の時期や場所を固定してはいけません。利用者の状態や意向が変化したときには予定日を待たずに評価し、必要な見直しにつなげます。
介護実践でのポイント
評価するときは、利用者を評価の対象として採点するのではなく、介護計画と支援内容が本人に適していたかを評価します。本人にわかりやすい方法で感想や希望を確認し、言葉だけでなく表情や生活行動の変化も観察します。事実を具体的に記録し、多職種と共有して、必要があれば目標や支援方法を修正します。
選択肢の確認
1.生活状況が変化しても、介護計画で設定した日に評価する。
誤りです。
評価日を設定していても、利用者の心身状態、生活環境、希望などに変化があれば、その時点で評価します。予定日まで従来の計画を続けると、現在のニーズに合わない支援になる可能性があります。
2.サービス担当者会議で評価する。
誤りです。
サービス担当者会議は、評価結果や各職種の情報を共有し、支援方針を検討する場になることがあります。しかし、介護過程の評価は会議の場だけで行うものではなく、日々の実践と継続的な観察の中で行います。
3.相談支援専門員が中心になって評価する。
誤りです。
相談支援専門員は、主に障害福祉サービスにおけるサービス等利用計画の作成やモニタリングを担います。本問は介護福祉職が展開する介護過程の評価について問うており、相談支援専門員が一律に中心となるものではありません。
4.利用者の満足度を踏まえて評価する。
正しいです。
利用者本位の介護を実現するためには、目標の達成状況や生活の変化だけでなく、利用者が支援をどのように受け止め、満足しているかを踏まえて評価する必要があります。
5.介護計画の実施中に評価基準を設定する。
誤りです。
評価基準は、介護計画を立案するときに目標と併せて設定します。実施後に都合よく基準を決めると、支援の効果を客観的に判断できません。
覚えるポイント
- 評価では、目標の達成度、生活の変化、支援方法の適切性を確認する。
- 利用者の満足度や負担感を踏まえ、利用者本位で評価する。
- 評価基準は、介護計画を立案するときに設定する。
- 定期評価だけでなく、状態や意向が変化したときにも評価する。
- 評価結果を記録・共有し、必要に応じて介護計画を修正する。