36Q73|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
介護福祉士が行う服薬の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.副作用の知識をもって、服薬の介護を行う。
この問題のポイント
介護福祉士が行う服薬介助は、医師の処方、薬剤師の服薬指導、看護職員の助言などに従い、利用者が処方どおり安全に薬を服用できるように支援することです。
介護福祉士が独自に服薬時間や用量を変更したり、薬を一包化したり、残薬を処分したりすることはできません。薬の効果と主な副作用について必要な知識をもち、服用後の変化を観察することが重要です。
解説
薬は、利用者ごとに医師が定めた用法・用量に従って使用します。服用時間には、食前、食後、食間、就寝前、決められた時刻、必要時などがあり、すべてを食後に統一することはできません。
一包化とは、同じ服用時点の複数の薬を1回分ずつ一つの袋にまとめる調剤上の作業です。原則として医師の処方に基づき、薬剤師が必要性や薬の安定性、相互作用などを確認して行います。介護福祉士が独自に薬を包装し直してはいけません。
薬を飲めなかった場合も、介護福祉士の判断で捨てたり、後でまとめて飲ませたりしません。飲めなかった理由、残った薬、利用者の状態などを確認・記録し、看護職員、医師、薬剤師などへ報告して指示を受けます。
服薬後は、眠気、ふらつき、発疹、呼吸状態、食欲、排泄、意識状態など、その薬について説明を受けた副作用や生活上の変化を観察します。異常がみられた場合は、自己判断で薬を中止・増減せず、速やかに医療職へ報告します。
ひっかけポイント
「その日の体調に合わせる」ことは利用者本位に見えますが、介護福祉士が用量を変えることはできません。体調変化を観察して医療職へ伝えることと、介護福祉士が処方を変更することを区別します。
介護実践でのポイント
服薬前には、利用者本人、薬、用量、時間、方法が指示と一致しているかを確認します。服薬後は確実に飲み込めたか、効果や副作用を疑う変化がないかを観察し、記録します。本人が服薬を拒否したときは無理に飲ませず、理由や体調を確認して医療職へ報告します。
選択肢の確認
1.服薬時間は、食後に統一する。
誤りです。
薬の服用時間は、食前、食後、食間、就寝前など、処方された薬の性質や治療目的によって異なります。介護福祉士の判断で食後に統一してはいけません。
2.服用できずに残った薬は、介護福祉士の判断で処分する。
誤りです。
残薬を介護福祉士の判断で処分してはいけません。服用できなかった理由と利用者の状態を確認・記録し、残った薬を適切に管理して、看護職員、医師、薬剤師などへ報告します。
3.多種類の薬を処方された場合は、介護福祉士が一包化する。
誤りです。
一包化は調剤に関わる行為であり、薬の組合せや安定性などの専門的な確認が必要です。介護福祉士が独自に行うのではなく、医師の処方や了解に基づいて薬剤師が行います。
4.内服薬の用量は、利用者のその日の体調で決める。
誤りです。
薬の用量は医師の処方によって決まります。体調がいつもと異なる場合は、介護福祉士が用量を変えるのではなく、服用前に看護職員や医師へ報告して指示を受けます。
5.副作用の知識をもって、服薬の介護を行う。
正しいです。
安全な服薬介助のためには、薬の目的、服用方法、主な副作用や観察事項について必要な知識をもち、服薬後の利用者の状態を確認することが重要です。
覚えるポイント
- 服薬介助は、医師の処方や医療職の指示に従って行う。
- 服薬時間と用量を介護福祉士が変更してはいけない。
- 一包化は調剤に関わる行為であり、介護福祉士が独自に行わない。
- 飲めなかった薬を勝手に捨てたり、後でまとめて飲ませたりしない。
- 服薬前には、本人、薬、用量、時間、方法を確認する。
- 服薬後は、確実に服用できたかと、副作用を疑う変化を観察する。
- 異常や服薬拒否があれば、記録して医療職へ報告する。