36Q92|第36回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、椅座位で足浴を行う介護方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。
この問題のポイント
椅子に座って足浴をするときの、安全、安楽、保温、清潔の基本を確認する問題です。
足底が足浴用容器の底面に接していると、下肢が安定し、余分な筋緊張や疲労を防ぎやすくなります。容器が動かないようにし、本人が楽な姿勢を保てていることも確認します。
解説
足浴は、足部を温めて血行を促し、汚れを落とし、皮膚や爪の状態を観察する生活支援です。実施前には本人へ目的と方法を説明し、体調、足の傷、発赤、腫れ、痛み、感覚低下、循環障害の有無を確認します。
椅座位では、背もたれのある安定した椅子を用い、足浴用容器は滑らない場所に置きます。足底が容器の底面にしっかり付いていると、足を浮かせ続ける必要がなく、腰や下肢への負担が少なくなります。容器の縁が下腿に強く当たっていないか、姿勢が前のめりになっていないかも確認します。
衣類は必要以上に脱いでもらわず、ズボンの裾を膝下まで上げるなどして濡れないようにします。バスタオル等で覆い、保温と羞恥心への配慮を行います。
湯温は、まず介護福祉職が安全な温度であることを確認し、その後に本人にも確認してもらいます。高齢者や糖尿病、末梢神経障害などがある人は温度感覚が低下していることがあるため、本人の感覚だけに任せません。
洗浄後は石鹸分を十分に洗い流し、水分を丁寧に拭き取ります。特に足趾の間に水分が残ると、皮膚がふやけたり、皮膚トラブルの原因になったりするため、こすらず押さえるように乾かします。
ひっかけポイント
「本人の意思を尊重すること」と「最初の安全確認を本人だけに任せること」は異なります。介護福祉職が安全を確認したうえで、本人の好みや感覚を確かめます。
介護実践でのポイント
足浴は清潔援助であると同時に観察の機会です。傷、発赤、腫脹、熱感、冷感、爪の変形、白癬が疑われる変化、痛みなどを確認し、異常があれば看護職員等へ報告します。
選択肢の確認
1.ズボンを脱いだ状態で行う。
誤り。
足浴のためにズボンをすべて脱ぐ必要はありません。裾を十分に上げ、タオルで保護するなど、必要最小限の露出で行います。
2.湯温の確認は、介護福祉職より先に利用者にしてもらう。
誤り。
温度感覚が低下している場合には、やけどの危険があります。介護福祉職が先に湯温を確認し、その後、本人にも熱くないかを確認します。
3.足底は、足浴用容器の底面に付いていることを確認する。
正答。最も適切です。
足底が底面に付くことで、下肢が安定し、筋緊張や疲労を軽減できます。容器が滑らないこともあわせて確認します。
4.足に付いた石鹸{せっけん}の泡は、洗い流さずに拭き取る。
誤り。
石鹸分が残ると、皮膚刺激やかゆみ、乾燥の原因になります。清潔な湯で十分に洗い流します。
5.足浴用容器から足を上げた後は、自然乾燥させる。
誤り。
水分を残すと皮膚がふやけ、足趾間などに皮膚トラブルが生じやすくなります。清潔なタオルで、こすらず丁寧に拭き取ります。
覚えるポイント
椅座位の足浴では、安定した椅子と滑らない容器を用います。
足底が容器の底面に付いていることを確認します。
湯温は、介護福祉職が先に安全確認し、本人にも確認します。
必要以上に脱衣せず、保温と羞恥心に配慮します。
石鹸分は洗い流し、足趾の間まで丁寧に乾かします。