37Q106第37回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護過程

次の記述のうち、介護過程を展開する目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2.個別ケアに基づく利用者の自立支援

この問題のポイント

介護過程は、利用者一人ひとりの生活歴、価値観、希望、心身機能、環境、強みを把握し、その人に合った個別ケアによって自立を支援するために展開します。

倫理、信頼関係、多職種連携も重要ですが、これらは介護過程を適切に進めるための基盤や手段であり、中心となる目的ではありません。

解説

介護過程とは、利用者の望む生活の実現に向けて、情報収集、アセスメント、生活課題の明確化、介護計画の立案、実施、評価、修正を系統的に行う思考と実践の過程です。

同じ病気や要介護度であっても、生活歴、家族関係、住環境、習慣、価値観、得意なこと、支援への希望は一人ひとり異なります。そのため、画一的な介護ではなく、利用者固有のニーズと残存能力に基づく個別ケアが必要です。

介護における自立は、「すべてを一人で行うこと」だけを意味しません。必要な支援や福祉用具を利用しながら、自分で選択する、自分の力を発揮する、自分らしい生活を続けることも自立に含まれます。介護福祉職ができない部分をすべて代行すると、本人が持つ力や意欲を奪う可能性があります。

家族が抱える課題への支援、利用者・家族との信頼関係、職業倫理、多職種との連携はいずれも重要です。しかし、介護過程の直接の目的は、これら自体を達成することではなく、個別性のある介護を通して利用者の自立と望む生活を支えることです。

ひっかけポイント
選択肢3〜5は、介護実践で重要な内容であるため迷いやすいものです。「重要かどうか」ではなく、「介護過程を展開する中心的な目的かどうか」で判断します。

介護実践でのポイント
本人ができないことだけでなく、できること、工夫すればできること、本人が大切にしていることをアセスメントします。計画実施後は目標の達成状況と本人の反応を評価し、必要に応じて計画を修正します。

選択肢の確認

1.家族が抱える生活課題の解決

誤りです。 家族の介護負担や生活課題への支援は重要ですが、介護過程の中心は利用者本人です。家族の状況も環境因子として把握しつつ、利用者の生活課題と自立支援を中心に展開します。

2.個別ケアに基づく利用者の自立支援

正しいです。 利用者一人ひとりの希望、価値観、生活歴、心身機能、環境、強みに応じた個別ケアを行い、その人らしい生活と自立を支援することが介護過程の目的です。

3.介護福祉職の職業倫理の向上

誤りです。 職業倫理は適切な介護を行うための重要な基盤ですが、介護過程を展開する直接の目的ではありません。介護過程は利用者のために展開されます。

4.利用者と家族の信頼関係の構築

誤りです。 信頼関係は本人の意向を理解し、介護を協働して進めるために重要です。ただし、信頼関係の構築そのものが介護過程の最終的な目的ではありません。

5.介護福祉職と他職種の連携の促進

誤りです。 多職種連携は、利用者に必要な支援を総合的に提供するための重要な手段です。しかし、連携を増やすこと自体が目的ではなく、連携を通して利用者の自立と望む生活を支えます。

覚えるポイント

  • 介護過程は、情報収集、アセスメント、計画、実施、評価、修正の循環である。
  • 中心となる目的は、個別ケアに基づく利用者の自立支援である。
  • 自立は、何でも一人で行うことだけではなく、本人が選び、持てる力を発揮することを含む。
  • 家族支援、倫理、信頼関係、多職種連携は、目的を実現するための重要な基盤や手段である。
  • 介護者側の都合ではなく、利用者のニーズと望む生活から計画を組み立てる。

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