37Q24|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
皮膚の構造に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.外界と接する組織は表皮である。
この問題のポイント
皮膚は、身体の外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の順に構成されています。
表皮の最も外側には角質層があり、最も内側には基底層があります。外界と直接接し、異物の侵入や体内の水分喪失を防ぐ組織は表皮です。
解説
皮膚は人体の表面を覆う臓器で、外側から表皮、真皮、皮下組織の3層に分けられます。外部からの物理的・化学的刺激や病原体の侵入を防ぎ、体内の水分を保持し、体温を調節するなどの働きがあります。
表皮は皮膚の最も外側に位置し、厚さは部位によって異なりますが、平均約0.2mmです。表皮は、外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の順に構成されます。手のひらや足の裏などには、角質層と顆粒層の間に透明層もみられます。
最も内側にある基底層では、新しい表皮細胞がつくられます。つくられた細胞は徐々に表面へ移動し、最終的に角質細胞となって角質層を形成します。最も外側の角質層は、外部刺激や微生物の侵入を防ぎ、体内の水分が失われるのを防ぐバリアとして働きます。
真皮は表皮の内側にあり、コラーゲン線維や弾性線維によって皮膚の強さと弾力を保ちます。真皮には血管、リンパ管、神経、毛包、汗腺、皮脂腺などがあります。表皮には血管がなく、真皮の毛細血管から栄養を受けます。
皮下組織は真皮のさらに内側にあり、主に脂肪組織から構成されます。外力を和らげるクッション、断熱、エネルギーの貯蔵などの役割があります。
高齢者では、皮脂や汗の分泌低下などにより皮膚が乾燥しやすく、皮膚のバリア機能も低下しやすくなります。介護では、強くこすらずに洗い、十分に保湿し、発赤、傷、湿疹、皮膚剥離などを観察することが大切です。
選択肢の確認
1.表皮の厚さは平均2.0mmである。
誤りです。 表皮の厚さは部位によって異なりますが、平均約0.2mmです。約2.0mmという数値は、表皮だけでなく真皮などを含む皮膚全体の厚さと混同したものです。
2.真皮には角質層がある。
誤りです。 角質層は表皮の最も外側にあります。真皮には、コラーゲン線維、弾性線維、血管、神経、毛包、汗腺、皮脂腺などがあります。
3.外界と接する組織は表皮である。
正しいです。 表皮は皮膚の最外層にあり、外界と接しています。特に表皮の最表面にある角質層が、異物の侵入や水分の喪失を防ぐバリアとして働きます。
4.皮脂腺は皮下組織にある。
誤りです。 皮脂腺は主に真皮にあり、多くは毛包に開口しています。皮脂を分泌し、皮膚や毛を保護します。
5.表皮の最表面は基底層である。
誤りです。 表皮の最表面は角質層です。基底層は表皮の最も内側にあり、真皮との境界付近で新しい表皮細胞をつくります。
覚えるポイント
- 皮膚は外側から、表皮、真皮、皮下組織の順。
- 表皮の厚さは平均約0.2mm。
- 表皮は外側から、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の順。
- 角質層は表皮の最表面、基底層は表皮の最深部。
- 血管、神経、毛包、汗腺、皮脂腺は主に真皮にある。
- 高齢者の皮膚は乾燥・損傷しやすいため、やさしい洗浄、保湿、観察が重要。