37Q68|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、介護保険制度における訪問介護員(ホームヘルパー)が行うサービス内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.掃き掃除をする習慣のある利用者と一緒に、寝室をほうきで掃除する。
この問題のポイント
介護保険の訪問介護で行う支援は、単なる家事代行ではなく、利用者本人の日常生活に直接必要で、訪問介護計画に位置づけられた自立支援であることを理解する問題です。
利用者と一緒に掃除を行い、本人の習慣やできる力を生かす支援は、自立生活支援のための見守り的援助として適切です。
解説
訪問介護には、身体介護、生活援助、通院等乗降介助があります。生活援助には、本人の日常生活に必要な掃除、洗濯、調理、買物などが含まれます。また、利用者と一緒に手助けや声かけをしながら家事を行うことは、生活機能の維持・向上を目指す自立支援として位置づけられます。
選択肢3では、利用者に掃き掃除の習慣があり、利用者自身も一緒に寝室を掃除します。訪問介護員がすべてを代行するのではなく、本人の生活習慣と能力を生かし、必要な部分だけを支えるため、最も適切です。
一方、庭木の水やりやペットの世話に関する買物は、通常、利用者本人の日常生活に直接必要な家事の範囲として介護保険の訪問介護で提供するものではありません。本人にとって大切な活動であっても、介護保険外のサービスや地域資源を含めて別の支援方法を検討します。
外食への同行も、希望があるだけで通常の訪問介護として当然に行えるわけではありません。利用目的、本人の状態、ケアプラン、利用できる制度や地域資源を確認する必要があります。
クレジットカードを預かる行為は、紛失、不正利用、暗証番号管理などの重大なリスクがあります。事業所の規程や本人との合意を無視して、訪問介護員が安易に扱うべきではありません。
ひっかけポイント
利用者が大切にしていることでも、すべてが介護保険の訪問介護に含まれるわけではありません。「本人の日常生活に直接必要か」「ケアプランに位置づけられているか」「自立支援につながるか」を確認します。
選択肢の確認
1.利用者が大切にしている庭の植木に、水やりをする。
適切ではありません。
庭木の手入れや水やりは、通常の訪問介護における本人の日常生活に直接必要な家事援助の範囲には含まれません。必要であれば、介護保険外サービスや地域の支援を検討します。
2.利用者が長年飼っている猫のペットフードを、購入してくる。
適切ではありません。
ペットの世話やペット用品の購入は、利用者本人のための日常生活上の買物とは区別され、通常の介護保険の訪問介護の対象にはなりません。
3.掃き掃除をする習慣のある利用者と一緒に、寝室をほうきで掃除する。
正答。最も適切です。
本人の掃除習慣と残存能力を生かし、訪問介護員が必要な手助けや見守りをしながら一緒に行う支援です。自立生活支援に結びつきます。
4.利用者と一緒に、近所のラーメン屋に行く。
適切ではありません。
外食への同行は、この記述だけでは介護保険の訪問介護として必要な外出介助とは判断できません。目的やケアプランを確認し、必要に応じて他のサービスや地域資源を検討します。
5.利用者のクレジットカードを預かって、買物を代行する。
適切ではありません。
クレジットカードの預かりは、紛失や不正利用、暗証番号の取扱いなどの危険が大きい行為です。買物代行は、事業所の金銭管理手順と本人の合意に従い、安全な方法で行います。
覚えるポイント
訪問介護は、利用者本人の日常生活を支えるサービスです。
本人と一緒に家事を行う支援は、残存能力を生かす自立支援になります。
庭木の手入れやペットの世話は、通常の介護保険の訪問介護には含まれません。
外出支援は、目的とケアプラン上の必要性を確認します。
金銭やカードは、事業所の規程に従って厳格に取り扱います。