38Q107|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、短期目標に関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。
この問題のポイント
短期目標は、アセスメントで明らかになった生活課題から設定し、長期目標へ近づくための具体的な段階を示します。
目標の主語は利用者であり、達成した状態を観察・評価できる表現にします。
解説
介護計画の目標は、利用者が望む生活の実現に向けて設定します。アセスメントによって、本人の希望、心身機能、活動、参加、生活歴、環境、強み、支援上の課題を整理し、生活課題を明確にします。その生活課題を解決する方向として長期目標を定め、長期目標へ段階的に近づくために短期目標を設定します。
短期目標は、「利用者が、いつまでに、どのような条件で、どの状態になるか」が具体的に分かる表現が望まれます。例えば、「2週間後までに、見守りを受けながら食堂まで歩行器で移動できる」のように、利用者の行動や生活上の変化を確認できる内容にします。
短期目標の期間は、利用者の状態や課題によって異なります。単に「1年後」と期間だけを示すのではなく、評価しやすく、達成可能で、長期目標につながる期間と内容を設定します。一般に1年後の大きな到達像は長期目標として扱われることが多く、短期目標にはそこへ至る具体的な段階を置きます。
目標は、介護福祉職が何をするかという作業目標でも、家族を主体とした目標でもありません。また、介護福祉職が満足したかどうかではなく、利用者の生活がどのように変化したかによって達成度を評価します。
ひっかけポイント
「毎日声をかける」は支援内容であり、「本人が朝食前に洗面を行える」は利用者の目標です。介護者の行為と利用者の到達状態を区別します。
介護実践でのポイント
目標は本人に説明し、本人の希望と合っているかを確認します。達成できない場合も本人の努力不足と決めつけず、目標の難しさ、支援方法、環境、体調変化を評価し、計画を修正します。
選択肢の確認
1.介護福祉職の介護目標を設定する。
適切ではありません。
短期目標は、介護福祉職が行いたい介護ではなく、利用者が生活の中で到達する状態を示します。介護福祉職の働きかけは支援内容として記載します。
2.利用者の1年後の状態を記載する。
適切ではありません。
短期目標は、長期目標に至る具体的な段階です。1年後という期間だけで短期目標にはならず、一般にはより長期の到達像に当たることが多いです。利用者に応じた期限と具体的な状態を示します。
3.利用者の家族を主体にして表現する。
適切ではありません。
介護計画の主体は利用者です。家族への支援や協力が必要な場合でも、利用者の生活目標との関係を明確にします。
4.アセスメントに基づく利用者の具体的な生活課題から検討する。
正答。最も適切です。
短期目標は、アセスメントで明らかになった具体的な生活課題をもとに、長期目標へ向かう達成可能な段階として検討します。
5.目標達成時の介護福祉職の満足度を記載する。
適切ではありません。
評価するのは、利用者の目標達成度と生活の変化、支援方法の適切性です。介護福祉職の満足度は目標の内容ではありません。
覚えるポイント
短期目標は、アセスメントと生活課題に基づいて設定します。
主語は利用者にします。
期限、条件、行動・状態が具体的に分かる表現にします。
長期目標へつながる、達成可能な段階を示します。
介護者の行為は支援内容、利用者の到達状態は目標として区別します。