38Q63第38回 介護福祉士国家試験 過去問

こころとからだのしくみこころとからだのしくみ

次の記述のうち、循環器系のしくみとして、正しいものを1つ選びなさい。

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正解: 2

正答

2.肺動脈には静脈血が流れている。

この問題のポイント

動脈と静脈を、血液中の酸素量ではなく、「心臓から出る血管か、心臓へ戻る血管か」で区別する問題です。

肺動脈は右心室から肺へ向かうため動脈ですが、肺で酸素を受け取る前の静脈血が流れています。

解説

血液循環には、心臓と全身を結ぶ体循環と、心臓と肺を結ぶ肺循環があります。

体循環では、左心室から出た血液が大動脈を通って全身へ送られ、全身で酸素を渡した血液が大静脈を通って右心房へ戻ります。肺循環では、右心室から出た静脈血が肺動脈を通って肺へ行き、肺で酸素を受け取った血液が肺静脈を通って左心房へ戻ります。

動脈は「心臓から出ていく血管」、静脈は「心臓へ戻る血管」です。そのため、肺動脈には酸素の少ない静脈血が流れ、肺静脈には酸素の多い血液が流れます。

心臓の拍動は、洞結節などから生じる刺激伝導系によって自動的に起こり、その速さや収縮力は交感神経と副交感神経からなる自律神経によって調節されます。

ひっかけポイント
動脈と静脈の名称は酸素量ではなく、心臓に対する血流の方向で決まります。肺動脈と肺静脈は、酸素量だけで考えると混同しやすい血管です。

選択肢の確認

1.心臓は体性神経が支配している。
誤り。
心拍数や心筋の収縮力は、主に交感神経と副交感神経からなる自律神経によって調節されます。体性神経は、主に骨格筋の随意運動などに関係します。

2.肺動脈には静脈血が流れている。
正しい。
肺動脈は右心室から肺へ向かう血管で、肺で酸素を受け取る前の酸素の少ない静脈血が流れています。

3.左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
誤り。
左心室から出た血液は大動脈へ流れ、全身へ送られます。大静脈は、全身から戻った血液を右心房へ運ぶ血管です。

4.リンパ管には血液が流れている。
誤り。
リンパ管を流れるのはリンパ液です。組織のすき間に出た液体の一部を回収し、最終的に静脈系へ戻します。

5.静脈血とは酸素を多く含む血液である。
誤り。
体循環を終えた静脈血は、一般に酸素が少なく、二酸化炭素を多く含みます。ただし、動脈と静脈は酸素量ではなく血流の方向で区別するため、肺静脈には酸素の多い血液が流れます。

覚えるポイント

体循環は、左心室→大動脈→全身→大静脈→右心房です。

肺循環は、右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房です。

動脈は心臓から出る血管、静脈は心臓へ戻る血管です。

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