38Q64|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、人の動作時に収縮する筋肉に関する説明として、適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 1
正答
1.立位を保持するときは大殿筋が収縮する。
この問題のポイント
関節の動きと、その動きを生み出す主な筋肉を対応させる問題です。
筋肉は収縮して関節を動かします。同じ関節でも、曲げる筋肉と伸ばす筋肉は反対の働きをするため、屈曲・伸展、外転・内転、背屈・底屈を正確に区別します。
解説
大殿筋は臀部にある大きな筋肉で、主に股関節を伸展させます。立ち上がるときや階段を上るときに強く働き、立位では体幹や股関節が前方へ崩れないよう、必要に応じて収縮して姿勢を安定させます。
膝関節では、大腿四頭筋が膝を伸ばし、ハムストリングスが膝を曲げます。肘関節では、上腕二頭筋や上腕筋が肘を曲げ、上腕三頭筋が肘を伸ばします。
肩関節では、三角筋、特に中部線維が上肢の外転に働きます。内転には大胸筋や広背筋などが関係します。足関節では、前脛骨筋が足先を上げる背屈に働き、腓腹筋やヒラメ筋からなる下腿三頭筋が足先を下げる底屈に働きます。
介護実践でのポイント
移乗や歩行の支援では、筋肉の名称だけで判断せず、本人がどの動作をどこまで行えるか、痛み、麻痺、関節可動域、疲労を確認します。残っている力を活かし、必要な部分だけを支えます。
選択肢の確認
1.立位を保持するときは大殿筋が収縮する。
正答。最も適切です。
大殿筋は股関節を伸展させる筋肉で、立位では股関節や体幹が前方へ崩れないよう姿勢の安定に関与します。
2.膝の屈曲には大腿四頭筋{だいたいしとうきん}が収縮する。
適切ではありません。
大腿四頭筋の主な働きは膝関節の伸展です。膝を屈曲させる主な筋肉は、太ももの後面にあるハムストリングスです。
3.肘の屈曲には上腕三頭筋が収縮する。
適切ではありません。
上腕三頭筋の主な働きは肘関節の伸展です。肘の屈曲には、上腕二頭筋や上腕筋などが働きます。
4.肩関節を内転するときは三角筋が収縮する。
適切ではありません。
三角筋、特に中部線維の代表的な働きは肩関節の外転です。肩関節の内転には、大胸筋や広背筋などが働きます。
5.足関節の底屈では前脛骨筋{ぜんけいこつきん}が収縮する。
適切ではありません。
前脛骨筋は、つま先を上げる足関節の背屈に働きます。足関節の底屈には、腓腹筋やヒラメ筋などが働きます。
覚えるポイント
大殿筋は股関節伸展、大腿四頭筋は膝伸展、上腕三頭筋は肘伸展に働きます。
三角筋は主に肩関節外転、前脛骨筋は足関節背屈に働きます。
関節運動を覚えるときは、屈曲と伸展、外転と内転、背屈と底屈を対にして整理します。