8PM130|第8回 公認心理師国家試験 過去問
J. W. Worden が提唱した、喪失を体験した人が取り組む悲哀の課題に含まれないものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、J. W. Worden の悲哀の課題に含まれるものと含まれないものを区別することが問われています。
「含まれないもの」を選ぶ問題なので、正答は悲哀の課題として不適切な選択肢です。
解説
Worden は、喪失を体験した人が取り組む悲哀の課題を示しました。代表的には、喪失の現実を受け入れること、悲嘆の痛みを体験し処理すること、故人のいない環境に適応すること、故人とのつながりを保ちながら新しい生活に向かうことなどが含まれます。
重要なのは、悲嘆に伴う苦痛を完全に避けることではありません。悲しみ、怒り、寂しさ、罪悪感などの感情はつらいものですが、それらを安全に体験し、少しずつ意味づけていくことが喪の作業に含まれます。
したがって、「悲嘆に伴う苦痛を避ける」はWordenの悲哀の課題には含まれません。
支援のポイント
悲嘆支援では、無理に早く立ち直らせようとしません。本人のペースで喪失の現実、感情、生活の変化、故人とのつながりを扱います。
選択肢の確認
1.喪失の事実を受容する。
判定:含まれる。
喪失の現実を受け入れることは、Wordenの悲哀の課題に含まれます。否認や現実感のなさを少しずつ扱っていく過程です。
2.悲嘆に伴う苦痛を避ける。
判定:正答。含まれない。
Wordenの課題では、悲嘆に伴う痛みを避けるのではなく、体験し処理することが重視されます。そのため、この選択肢は含まれません。
3.大切な人がいない環境に適応する。
判定:含まれる。
故人がいない生活環境に適応していくことは、悲哀の課題に含まれます。役割、日常生活、人間関係の再構成が関係します。
4.故人との永続的な繋がりを見つけ出す。
判定:含まれる。
故人を完全に忘れるのではなく、故人とのつながりを保ちながら新しい生活を進めることは、Wordenの悲哀の課題に含まれます。
覚えるポイント
- Wordenの悲哀の課題では、喪失の受容、悲嘆の痛みの処理、環境への適応、故人とのつながりの再構成が重要です。
- 悲嘆の苦痛を避けることは、悲哀の課題には含まれません。
- 悲嘆支援では、本人のペースと安全感を尊重します。