7AM17|第7回 公認心理師国家試験 過去問
高齢者の適応に関する理論として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、老年期の適応に関する発達心理学の理論が問われています。
キーワードは、「高齢者」「適応」です。
解説
補償を伴う選択的最適化理論は、老年期を含む生涯発達において、個人が限られた資源を使いながら適応していく過程を説明する理論です。
一般に、SOC理論とも呼ばれます。SOCは、選択、最適化、補償を意味します。
高齢期には、身体機能、認知機能、社会的役割などに変化や喪失が生じることがあります。その中で、重要な目標を選び、残された能力や環境資源を最大限に活用し、不足する部分を道具や他者の支援などで補うことで、生活への適応を図ります。
たとえば、長時間歩くことが難しくなった高齢者が、外出先を選び、杖や交通機関を利用し、活動を続けることは、この理論で理解しやすい例です。
国家試験ではここを押さえる
高齢者の適応では、「能力低下=不適応」と単純に考えません。選択、最適化、補償によって生活の質を保つ視点が重要です。
選択肢の確認
1.PM 理論
判定:適切とはいえない。
PM理論は、リーダーシップを目標達成機能と集団維持機能から捉える理論です。高齢者の適応を説明する理論ではありません。
2.心の理論
判定:適切とはいえない。
心の理論は、他者に信念、意図、感情などの心的状態があることを理解する能力を指します。発達心理学で重要ですが、高齢者の適応に関する理論としては最も適切ではありません。
3.CHC 理論
判定:適切とはいえない。
CHC理論は、知能を複数の広範な能力や狭い能力から捉える知能理論です。知能検査や認知能力の理解に関係しますが、高齢者の生活適応を説明する理論ではありません。
4.バランス理論
判定:適切とはいえない。
バランス理論は、対人関係や態度の認知的均衡を説明する社会心理学の理論です。高齢者が機能低下や環境変化にどう適応するかを説明する理論ではありません。
5.補償を伴う選択的最適化理論
判定:最も適切。
高齢期における機能変化や資源の制約に対して、重要な目標を選択し、能力を最適化し、不足部分を補償することで適応する過程を説明します。高齢者の適応に関する理論として最も適切です。
覚えるポイント
- 補償を伴う選択的最適化理論は、高齢者の適応を説明する重要理論です。
- 選択、最適化、補償の3要素で整理します。
- 老年期支援では、できないことだけでなく、残された力、環境資源、代替手段に注目します。