7AM16|第7回 公認心理師国家試験 過去問
高次脳機能の神経心理学的アセスメントにおいて、日常記憶や生活障害を定量的に測定する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、高次脳機能障害の神経心理学的アセスメントで用いられる検査の目的が問われています。
キーワードは、「日常記憶」「生活障害」「定量的に測定」です。
解説
RBMTは、Rivermead Behavioural Memory Test の略で、日本語ではリバーミード行動記憶検査と呼ばれます。
RBMTは、日常生活に近い場面での記憶機能を評価する検査です。たとえば、人名、約束、持ち物、道順、物語など、生活場面で問題になりやすい記憶の働きを扱います。
高次脳機能障害の支援では、検査室での成績だけでなく、実際の生活でどのような困難が生じているかを把握することが大切です。RBMTは、日常記憶や記憶障害による生活上の支障を定量的に把握するために用いられます。
ひっかけポイント
WMS-Rも記憶検査ですが、より包括的な記憶機能の評価です。「日常記憶」「生活障害」という表現が出たら、RBMTを優先して考えます。
選択肢の確認
1.KWCST
判定:適切とはいえない。
KWCSTは、慶應版ウィスコンシンカード分類検査で、主に前頭葉機能や遂行機能、概念形成、セットの転換などを評価します。日常記憶や生活障害を測定する検査としてはRBMTが適切です。
2.RBMT
判定:最も適切。
RBMTは、日常生活に近い課題を通して記憶障害を評価する検査です。日常記憶や生活障害を定量的に測定するという問題文の説明に合致します。
3.SLTA
判定:適切とはいえない。
SLTAは標準失語症検査で、聴く、話す、読む、書く、計算など、失語症に関連する言語機能を評価します。日常記憶を主に測定する検査ではありません。
4.VPTA
判定:適切とはいえない。
VPTAは標準高次視知覚検査で、視知覚や視覚認知の障害を評価します。視覚失認などの評価に関係しますが、日常記憶や生活障害の測定を主目的とする検査ではありません。
5.WMS-R
判定:適切とはいえない。
WMS-Rはウェクスラー記憶検査改訂版で、記憶機能を総合的に評価する検査です。ただし、本問の「日常記憶や生活障害を定量的に測定する」という特徴に最も合うのはRBMTです。
覚えるポイント
- RBMTは、日常記憶や生活場面での記憶障害を評価する検査です。
- WMS-Rは、記憶機能を総合的に評価する検査です。
- KWCST、SLTA、VPTA、RBMT、WMS-Rは、それぞれ何を測る検査かをセットで覚えます。