9AM9第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-08 言語・語用論・会話理解

言語によるコミュニケーションの発達の過程について、以下の中で、生じる順番が最後のものを 1 つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、乳幼児期の言語コミュニケーションの発達順序が問われています。

音声知覚、三項関係、象徴機能、語彙の増加、文法の発達が、どのような順に現れるかを整理することが重要です。

解説

言語発達は、単語を話し始める前から始まっています。乳児は生後早期から音声を聞き分けますが、発達とともに母語に必要な音の識別が洗練され、母語に不要な音素の識別は低下していきます。

その後、乳児は自分、他者、対象を結びつける三項関係を理解するようになります。これは共同注意や指さしの理解とも関係し、言語によるコミュニケーションの基盤になります。

さらに、物を別のものとして扱ったり、言葉が対象を表すことを理解したりする象徴機能が発達します。言葉は象徴の一種であるため、象徴機能は語彙獲得に関係します。

語彙が増えた後、発話語数が増え、二語文、多語文、文法的な表現の理解や使用が発達していきます。したがって、選択肢の中で最後に生じるものとしては、発話語数が増え、文法を扱えるようになるが最も適切です。

国家試験ではここを押さえる
発達順序の問題では、「音の聞き分け」から「共同注意・三項関係」、さらに「象徴機能」「語彙増加」「文法発達」へ進む流れを押さえます。

発達には個人差がありますが、国家試験では一般的な発達の順序を問われます。年齢の細かな暗記だけでなく、各能力が次の発達の土台になる関係を理解しておくと解きやすくなります。

選択肢の確認

1.語彙が急増する。
判定:誤り。
語彙の急増は、初語の出現後、語彙が蓄積される過程でみられます。文法を扱えるようになる前段階として重要ですが、選択肢の中で最後に生じるものとしては、発話語数の増加と文法の発達の方が後になります。

2.象徴機能が獲得される。
判定:誤り。
象徴機能は、言葉やふり遊びなど、あるものを別のものとして表す能力に関係します。言語発達の重要な基盤ですが、文法を扱える段階より前に発達します。

3.三項関係の理解ができるようになる。
判定:誤り。
三項関係は、自分、他者、対象の関係を理解することです。共同注意や指さしの理解に関わり、言語コミュニケーションの基盤になります。語彙の急増や文法発達より前にみられる重要な発達です。

4.発話語数が増え、文法を扱えるようになる。
判定:正しい。
発話語数が増え、二語文、多語文、文法的表現を扱えるようになるのは、選択肢の中では後の段階です。語彙の増加を土台として、文を構成する力が発達していきます。

5.母語の言葉を聞き分けるのに不要な音素の識別ができなくなる。
判定:誤り。
乳児は当初、幅広い音韻を識別できますが、発達とともに母語に必要な音の処理が優位になり、母語に不要な音素の識別が低下します。これは言語発達のかなり早い段階でみられる変化です。

覚えるポイント

  • 言語発達は、発話より前の音声知覚や共同注意から始まります。
  • 三項関係は、自分、他者、対象を結びつける理解です。
  • 象徴機能は、言葉やふり遊びの基盤になります。
  • 語彙の増加の後に、発話語数が増え、文法を扱う力が発達します。

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