9PM106|第9回 公認心理師国家試験 過去問
障害のある子どもに対し、就学前や入学後などの場面において、教育的ニーズと必要な支援内容を整理し、関係機関と共有するために作成される文書として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、障害のある子どもの教育的ニーズと支援内容を、関係機関と共有するために作成される文書として、個別の教育支援計画を選べるかが問われています。
「就学前や入学後」「関係機関と共有」という表現が重要な手がかりです。
解説
個別の教育支援計画は、障害のある子ども一人ひとりについて、長期的な視点で教育的ニーズや支援内容を整理し、学校、家庭、医療、福祉、保健、労働などの関係機関と連携するための計画です。
就学前から学校卒業後までを見通し、必要な支援を切れ目なくつなぐことが目的です。本人や保護者の願い、教育的ニーズ、支援目標、関係機関の役割などを整理します。
一方、個別の指導計画は、学校の中での具体的な指導目標や指導内容、方法を整理する計画です。個別の教育支援計画が関係機関との連携を含む長期的な計画であるのに対し、個別の指導計画は学校教育の具体的な指導に焦点があります。
教育領域での注意点
個別の教育支援計画は「関係機関との連携」、個別の指導計画は「学校内での具体的な指導」と整理します。
公認心理師が教育領域で関わる場合、本人の発達特性だけでなく、保護者の意向、学校での支援、医療や福祉との連携、合理的配慮を含めて支援を考えます。
選択肢の確認
1.指導要録
判定:誤り。
指導要録は、児童生徒の学籍や指導の記録をまとめる公的な表簿です。教育的ニーズと必要な支援内容を関係機関と共有するために作成する文書としては、個別の教育支援計画が適切です。
2.個別の指導計画
判定:誤り。
個別の指導計画は、学校内での具体的な指導目標、指導内容、方法を整理する計画です。重要な文書ですが、就学前や入学後を含めて関係機関と支援内容を共有する文書としては、個別の教育支援計画が最も適切です。
3.個別の教育支援計画
判定:最も適切。
個別の教育支援計画は、障害のある子どもの教育的ニーズや必要な支援内容を整理し、家庭、学校、医療、福祉などの関係機関と共有するために作成される文書です。本問の説明に合致します。
4.障害児支援利用計画
判定:誤り。
障害児支援利用計画は、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児支援サービス利用に関して作成される計画です。福祉サービス利用の文脈で重要ですが、教育的ニーズと関係機関連携を整理する教育領域の文書としては、個別の教育支援計画が適切です。
5.児童生徒理解・支援シート
判定:誤り。
児童生徒理解・支援シートは、児童生徒の状況や支援内容を学校内外で共有するために使われることがありますが、障害のある子どもの教育的ニーズと関係機関との連携を整理する文書として制度上中心となるのは、個別の教育支援計画です。
覚えるポイント
- 個別の教育支援計画は、関係機関と連携し、長期的な支援をつなぐ計画です。
- 個別の指導計画は、学校内での具体的な指導内容や方法を整理します。
- 教育支援では、本人、保護者、学校、医療、福祉の連携が重要です。
- 就学前から卒業後までの切れ目ない支援を意識します。