36Q41第36回 社会福祉士国家試験 過去問

旧カリキュラム(第36回)共通科目地域福祉の理論と方法

事例を読んで、A市社会福祉協議会のG生活支援コーディネーター(社会福祉士)が提案する支援策等として、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 A市のUボランティアグループのメンバーから地域の空き家を活用した活動をしたいという相談があった。そこでGが「協議体」の会議で地区の民生委員に相談すると、その地区では外出せずに閉じこもりがちな高齢者が多いということであった。Gはグループのメンバーと相談し、そのような高齢者が自由に話のできる場にすることを目標に、週2回、通いの場を開設した。1年後、メンバーからは「顔馴染みの参加者は多くなったが、地域で孤立した高齢者が来ていない」という声が上がった。 (注) ここでいう「協議体」とは、介護保険制度の生活支援・介護予防サービスの体制整備に向けて、市町村が資源開発を推進するために設置するものである。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1、3

この問題のポイント

目標に届かないときは、対象者本人のニーズを把握し、協議体で地域課題と資源を共有して改善策を検討するPDCAの視点が重要です。

解説

通いの場は開設できましたが、本来想定した孤立高齢者の参加には至っていません。まず、地域をよく知る民生委員の協力を得て、孤立している人が何を望み、何が参加の障壁かを本人から聞き取る必要があります。その結果を、地域の多様な主体が参加する協議体で共有し、通いの場の内容、周知、送迎、個別の働きかけ等を検討します。現参加者の満足度だけでは未参加者のニーズは分かりません。実績に合わせて目標を下げることや、ニーズ把握前に健康体操を導入することも、孤立という課題への根拠ある改善になりません。

選択肢の確認

1.地域で孤立していると思われる高齢者が、通いの場になにを望んでいるかについて、地区の民生委員に聞き取り調査への協力を依頼する。
正答。適切です。民生委員の地域把握を生かし、参加していない本人の希望や参加障壁を直接把握する取組です。

2.通いの場に参加している高齢者に対して、活動の満足度を調査する。
誤り。既存参加者の評価には有用ですが、課題となっている孤立高齢者が来ない理由や希望は把握できません。

3.孤立した高齢者のための通いの場にするためにはなにが必要かについて「協議体」で議論する。
正答。適切です。把握した地域ニーズと資源を多様な関係者で共有し、参加につながる具体策を協議する場として適合します。

4.孤立した高齢者が参加するという目標を、現在の活動に合ったものに見直す。
誤り。目標達成が難しいから現状に合わせるのではなく、孤立高齢者のニーズと不参加の要因を把握して活動を改善すべきです。

5.孤立している高齢者向けに健康体操等の体を動かすプログラムを取り入れる。
誤り。健康体操を望むとの情報はなく、本人の希望や参加障壁を確認せずプログラムを先に決める支援は適切ではありません。

覚えるポイント

生活支援コーディネーターは「未参加者のニーズ把握→協議体で共有・協議→資源開発・改善」の順に地域づくりを進めます。

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