38Q68第38回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)共通科目ソーシャルワークの基盤と専門職

事例を読んで、次のうち、利用者の自立を支援する観点から、両親へのこの段階での応答として、適切なものを2つ選びなさい。 〔事 例〕 就労継続支援事業所のA生活支援員(社会福祉士)のところに、発達障害があるBさん(19歳)の両親が相談に訪れた。話によると、Bさんは他人に関心がなく、集団行動も苦手であったが、2か月前に通所サービスの利用を始めて、他の利用者さんの話を聞いたようで「一人暮らしをしたい。みんな毎日楽しいと言っている」と羨んでいる。人付き合いが苦手なBさんは、帰宅後は一人ゲームに没頭するなど生活がパターン化しており、「自分の身の回りのことを自分でできていないのだから難しい」と諭すと苛立ってかんしゃくを起こす。いずれは自立してほしいと思うが、通所を始めたばかりであり、どうすればよいか悩んでいるとのことであった。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2、4

この問題のポイント

自立支援は、一人で何でもできる状態を専門職が判定することではありません。本人の希望を出発点に、できること・好きなことという強みと、困った場面の具体的状況を把握し、必要な支援を共に考えます。

解説

Bさんのできることや好きなことを両親から聴く2は、ストレングスを把握し、一人暮らしへの希望を具体化するため適切です。かんしゃく時の対応を具体的に確認する4は、きっかけ、本人の伝えたいこと、落ち着ける環境、家族との相互作用を理解するため適切です。この段階で不可能と決めず、Bさん本人とも意思を確認し、体験利用や生活スキル支援など小さな選択肢を検討します。

選択肢の確認

1.「一人暮らしは難しいという現実にBさんが直面できるようにしましょう」
誤り。十分なアセスメント前に不可能と決めつけ、本人の希望と成長可能性を狭める応答です。

2.「Bさんができることや好きなこともお話していただけますか」
正しい。本人の強み、関心、既にできている生活行為を把握し、希望実現の足場を見つける質問です。

3.「現実には、Bさんは将来、一人で生活することは難しいと思うのですが」
誤り。障害特性や現在の様子だけから将来を断定し、本人の自己決定と必要な環境調整を検討していません。

4.「Bさんがかんしゃくを起こした時にはどのように対応されていますか」
正しい。行動の前後と家族の対応を具体的に把握し、本人と家族に合う支援方法を考える質問です。

5.「Bさんの生い立ちについて聞かせてもらえますか」
誤り。生活歴は後に必要な場合がありますが、今の希望・強み・具体的な困り事を把握する質問より範囲が広すぎます。

覚えるポイント

自立は自己決定と必要な支援の活用を含みます。「できない」と判定する前に、希望、強み、行動の機能、環境、試せる選択肢を確認します。

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