38Q77|第38回 社会福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、ジャーメイン(Germain, C.)とギッターマン(Gitterman, A.)が提唱したライフモデルにおける「適応」(adaptation)に関するものとして、適切なものを2つ選びなさい。
解答・解説を見る
正解: 3・5
正答
3、5
この問題のポイント
ライフモデルの適応は、人が一方的に環境へ従うことではありません。人と環境が相互に働きかけ、ニーズと資源の適合度を高めていく継続的で能動的なプロセスです。
解説
適応は個人と環境が相互に影響しながら均衡を調整し続ける過程なので3が適切です。また人は自分のニーズに合うよう環境へ働きかけると同時に、環境の変化にも自らを合わせるため5も適切です。ソーシャルワークでは、本人の対処能力だけを変えようとせず、制度、住居、人間関係など環境側の調整も行い、より良い適合を目指します。
選択肢の確認
1.環境を変えることにより、個人の特性やニーズに合致する。
誤り。環境の変更だけを示しており、個人と環境の双方が相互に変化する適応の全体を表していません。
2.個人の能力と環境条件が拮抗{きっこう}することによって、均衡が保たれる。
誤り。二者が対抗して静的均衡を保つのではなく、相互作用しながら適合を変化させる動的過程です。
3.個人と環境が相互に影響し合うことで、バランスのとれた支援関係を築く継続的なプロセスである。
正しい。相互性と継続的な調整を示し、人と環境の適合を高める過程として捉えています。
4.人々と環境との関係の中で、個人が能力を発揮することによって適応が確保される。
誤り。個人の能力発揮だけに焦点を当て、環境からの応答や環境を変える働きかけを含んでいません。
5.個人はニーズに合わせるために環境を変え、自らもその変化に適合させる。
正しい。環境への働きかけと自己の変化を含む、相互的な適応を表しています。
覚えるポイント
適応=人が環境に従うこと、ではなく「人も環境も変わる継続過程」です。介入対象を本人だけに限定しません。