36PM55|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

AD 変換について正しいのはどれか。 a.フラッシュ型 AD 変換器は高速変換に不向きである。 b.量子化ビット数を増やすと量子化誤差が小さくなる。 c.10 kHz の信号を 20 kHz より低い周波数で標本化すると、元の信号を復元できない。 d.多チャンネル同時 AD 変換には、標本化保持(サンプルホールド)回路を用いる。 e.LSB に対応した電圧が大きいほど量子化誤差が小さい。

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正解: 4

正答

4

公式正答は 4 です。正答内容は b、c、d です。

この問題のポイント

AD変換器の方式、量子化の分解能、標本化定理、多チャンネル同時計測を個別に判定します。標本化定理は、最高周波数fmaxに対して fs>2fmax として扱います。

解説

aは誤り。 フラッシュ型AD変換器は、多数の比較器で入力電圧と複数の基準電圧を並列比較するため、高速変換に適します。

bは正しい。 同じ入力範囲なら、ビット数を増やすと量子化幅が小さくなり、丸めによる量子化誤差も小さくなります。

cは正しい。 fmax=10 kHzの信号を標本化するにはfs>2fmax、すなわち 20 kHzを超える標本化周波数 が必要です。20 kHz未満ではエイリアシングを避けて元信号を復元できません。

dは正しい。 多チャンネルの値を同一時刻で取得するには、各チャンネルの電圧を標本化保持回路で同時に保持し、その後にAD変換します。

eは誤り。 LSBに対応する電圧が大きいほど量子化幅が大きくなり、量子化誤差は小さくなるのではなく大きくなります。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:正しい、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b、c

正答ではありません。 bとcは正しいですが、aのフラッシュ型は並列比較により高速変換に適するため、「高速変換に不向き」は誤りです。

選択肢2:a、b、e

正答ではありません。 bは正しいですが、aはフラッシュ型の速度特性を逆に述べ、eもLSB電圧と量子化誤差の関係を逆に述べています。

選択肢3:a、d、e

正答ではありません。 dは正しいですが、aとeは誤りです。高速変換に適するのがフラッシュ型で、LSB電圧の増大は量子化誤差を増やします。

選択肢4:b、c、d

正答です。 bのビット数増加による量子化誤差の減少、cの標本化定理、dの標本化保持回路の利用はいずれも正しいです。

選択肢5:c、d、e

正答ではありません。 cとdは正しいですが、eは誤りです。量子化幅を表すLSB電圧が大きくなると、量子化誤差も大きくなります。

覚えるポイント

  • フラッシュ型AD変換器は多数の比較器を並列利用し、高速変換に適する。
  • ビット数を増やすとLSB電圧と量子化誤差は小さくなる。
  • 標本化定理はfs>2fmax。10 kHzの信号には20 kHzを超える標本化周波数が必要。

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