37AM45|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
臨床工学技士が行うことができる業務はどれか。 a.血管へ直接穿刺しての採血 b.人工呼吸器装着を目的とした気管挿管 c.診断のための検査を目的とした補助行為 d.動脈留置カテーテルからの採血 e.人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、臨床工学技士の業務範囲が問われています。
臨床工学技士は、医師の指示の下で、生命維持管理装置の操作および保守点検を行う医療職です。近年は業務範囲の見直しにより、特定の状況で実施できる行為も整理されています。
正しい小項目は、dとeです。
- d.動脈留置カテーテルからの採血
- e.人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去
解説
臨床工学技士の中心業務は、生命維持管理装置の操作と保守点検です。人工呼吸器、人工心肺、血液浄化装置、補助循環装置などが重要です。
ただし、装置の操作に伴って患者に直接関わる行為もあり、法令や通知で認められる範囲を正確に理解する必要があります。
動脈留置カテーテルからの採血は、すでに留置されているカテーテルを用いて行う採血であり、血管へ新たに直接穿刺する採血とは区別します。
人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去は、人工呼吸管理中の気道確保や換気維持に関係する重要な行為です。実施には、医師の指示、施設内手順、感染対策、低酸素や気道損傷への注意が必要です。
一方、血管へ直接穿刺しての一般的な採血や、人工呼吸器装着を目的とした気管挿管は、この問題で臨床工学技士が行うことができる業務としては扱いません。また、診断のための検査を目的とした補助行為という広い表現も、臨床工学技士の中心業務として選ぶものではありません。
臨床工学技士としての注意点
業務範囲の問題では、医師の指示の下で行うこと、生命維持管理装置の操作に関連すること、直接穿刺や気管挿管のような侵襲的手技との区別を押さえます。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、bの組合せです。血管へ直接穿刺しての採血と、人工呼吸器装着を目的とした気管挿管は、この問題で臨床工学技士が行うことができる業務としては不適切です。
2.誤り。
選択肢2はa、eの組合せです。eの人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去は適切ですが、aの血管へ直接穿刺しての採血が不適切です。
3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。bの気管挿管は不適切です。cの診断のための検査を目的とした補助行為も、この問題で選ぶ臨床工学技士の業務としては不適切です。
4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。dの動脈留置カテーテルからの採血は適切ですが、cが不適切です。
5.正しい。
選択肢5はd、eの組合せです。動脈留置カテーテルからの採血と、人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去はいずれも、臨床工学技士が行うことができる業務として適切です。
覚えるポイント
- 臨床工学技士は、医師の指示の下で業務を行います。
- 中心業務は、生命維持管理装置の操作と保守点検です。
- 動脈留置カテーテルからの採血は、直接穿刺による採血とは区別します。
- 人工呼吸器使用時の喀痰吸引は、気道管理と患者安全に直結します。
- 気管挿管や血管への直接穿刺による一般的採血は、この問題では選びません。