37PM60|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
情報セキュリティの基本概念としての可用性(availability)を維持するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、情報セキュリティの基本であるCIAのうち、可用性、availabilityが問われています。
情報セキュリティの基本概念は、次の3つで整理します。
- 機密性:許可された人だけが情報を見られること
- 完全性:情報が正確で改ざんされていないこと
- 可用性:必要なときに情報やシステムを利用できること
可用性を維持する対策として最も適切なのは、UPSによるサーバの電源確保です。
解説
可用性とは、必要なときにシステムや情報を利用できる状態を保つことです。
医療現場では、電子カルテ、部門システム、ME機器管理システム、画像システム、検査システムなどが利用できなくなると、診療や安全管理に大きな影響が出ます。
UPS、無停電電源装置は、停電や瞬時電圧低下が起こったときに、一定時間サーバへ電源を供給する装置です。これにより、突然の停止やデータ破損を防ぎ、システムの稼働継続や安全なシャットダウンを可能にします。
そのため、UPSによるサーバの電源確保は、可用性を維持する対策です。
一方、情報の変更履歴の保存は、改ざん検出や追跡に関係し、完全性や監査性に関係します。
二段階認証や持ち出し禁止は、許可されていない人のアクセスや情報漏えいを防ぐため、主に機密性に関係します。
電子署名は、本人性や改ざん検出、なりすまし防止に関係し、真正性や完全性に関係します。
医療情報での注意点
医療システムでは、可用性が患者安全に直結します。停電、ネットワーク障害、サーバ障害、ランサムウェア、災害時にも診療を継続できるように、UPS、バックアップ、冗長化、BCPを整備します。
選択肢の確認
1.誤り。
情報の変更履歴の保存は、誰がいつ何を変更したかを追跡するための対策です。完全性や監査証跡に関係しますが、可用性の維持としては最も適切ではありません。
2.誤り。
二段階認証は、不正ログインを防ぐための認証強化です。主に機密性や本人確認に関係します。
3.誤り。
情報の外部への持ち出し禁止は、情報漏えい防止の対策です。主に機密性を維持するための対策です。
4.正しい。
UPSによるサーバの電源確保は、停電時にもシステムを使える状態に保つ、または安全に停止させるための対策です。可用性の維持に該当します。
5.誤り。
電子署名によるなりすまし防止は、本人性や真正性、改ざん検出に関係します。可用性の維持としては不適切です。
覚えるポイント
- 可用性は、必要なときにシステムを利用できることです。
- UPSは停電時の電源確保により可用性を維持します。
- 機密性は、情報を許可された人だけが扱えることです。
- 完全性は、情報が正確で改ざんされていないことです。
- 医療情報システムでは、可用性は患者安全に直結します。