38AM50|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
図の回路の端子 AB 間のインピーダンスが 5Ω であった。抵抗の大きさ R[Ω]はどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、直列RLC回路のインピーダンスを求める考え方が問われています。
図では、端子AからBに向かって、抵抗 R、誘導リアクタンス 7 Ω、容量リアクタンス 4 Ω が直列に接続されています。
直列回路では、抵抗成分とリアクタンス成分を分けて考えます。
- 抵抗成分:R
- 誘導リアクタンス:+7 Ω
- 容量リアクタンス:-4 Ω
- 合成リアクタンス:7 - 4 = 3 Ω
端子AB間のインピーダンスの大きさが 5 Ω なので、R を求めます。
図で見るポイント
コイルは誘導リアクタンス 7 Ω、コンデンサは容量リアクタンス 4 Ωです。直列なのでリアクタンスは足し合わせますが、コイルとコンデンサは符号が反対になります。
解説
交流回路では、インピーダンス Z は抵抗成分とリアクタンス成分をもつ量です。
直列RLC回路では、次のように表します。
- Z = R + jX
ここで、
- R:抵抗成分
- X:合成リアクタンス
- j:虚数単位
コイルの誘導リアクタンスは正、コンデンサの容量リアクタンスは負として扱います。
この回路では、
- 誘導リアクタンス XL = 7 Ω
- 容量リアクタンス XC = 4 Ω
したがって、合成リアクタンス X は、
- X = XL - XC
- X = 7 - 4
- X = 3 Ω
つまり、回路全体のインピーダンスは、
- Z = R + j3
となります。
インピーダンスの大きさは、抵抗成分とリアクタンス成分を三平方の定理で合成して求めます。
- |Z| = √(R^2 + X^2)
問題文より、端子AB間のインピーダンスの大きさは 5 Ω です。
- 5 = √(R^2 + 3^2)
両辺を2乗します。
- 25 = R^2 + 9
- R^2 = 16
- R = 4 Ω
抵抗の大きさは正の値なので、R = 4 Ωです。
ひっかけポイント
誘導リアクタンス 7 Ω と容量リアクタンス 4 Ω を単純に 7 + 4 = 11 Ω としてはいけません。
コイルとコンデンサのリアクタンスは符号が反対なので、直列では 7 - 4 = 3 Ω として扱います。
国家試験ではここを押さえる
交流回路では、抵抗 R とリアクタンス X は同じ Ω 表記でも、単純な足し算ではありません。インピーダンスの大きさは、**|Z| = √(R^2 + X^2)**で求めます。
選択肢の確認
1.誤り。
R = 3 Ω とすると、インピーダンスの大きさは √(3^2 + 3^2) = √18 となり、5 Ω にはなりません。
2.正しい。
合成リアクタンスは 7 - 4 = 3 Ω です。端子AB間のインピーダンスが 5 Ω なので、5 = √(R^2 + 3^2) より、R = 4 Ω となります。
3.誤り。
R = 5 Ω とすると、リアクタンス成分 3 Ω も加わるため、インピーダンスの大きさは 5 Ω より大きくなります。
4.誤り。
R = 6 Ω では、抵抗成分だけで 5 Ω を超えています。インピーダンスの大きさが 5 Ω という条件に合いません。
5.誤り。
R = 7 Ω では、抵抗成分だけで 5 Ω を超えています。さらにリアクタンス成分もあるため、端子AB間のインピーダンスは 5 Ω になりません。
覚えるポイント
- コイルの誘導リアクタンスは +XL として扱います。
- コンデンサの容量リアクタンスは -XC として扱います。
- 直列RLC回路の合成リアクタンスは、X = XL - XCです。
- インピーダンスの大きさは、**|Z| = √(R^2 + X^2)**で求めます。
- この問題では、合成リアクタンスが 3 Ω、インピーダンスが 5 Ω なので、抵抗は 4 Ωです。